編集者のつれづれノート Editor's Note

 (2001/4/9掲載)

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タイガー・ウッズ、マスターズトーナメントに優勝、史上初のメジャー4連勝達成

 21世紀初頭のゴルフメジャー第一戦マスターズ・トーナメントの最終日オーガス タナショナルゴルフコース18番ホールグリーン上には、最終組に、いるべき人 がいて、やるべきことを見事にやってのけた。

  いかにもタイガー・ウッズらしい、これまでメジャー5勝、しかも昨年からメ ジャーに3連勝している世界ナンバーワン・ゴルファーにふさわしい、バー ディ・フィニッシュでの、史上初めてのメジャー4大会での4連勝の達成だった。

  この18番グリーンのパットを見ただけでも、メジャー四連続優勝者と、健闘し ながらも、2位、3位に甘んじざるを得なかったデュバル、ミケルソンとの差が如 実に現れていた。

  一組前で回ったデュバルは、第二打を1メートル少しにつけ、そのパットを入れれ ば首位タイに並び、タイガー・ウッズとプレイ・オフのチャンスがあり、17番を プレイ中のウッズの出来次第ではすんなり優勝するめもわずかながらあった。し かし、はずしてしまう。その間、ウッズは、17番第二打でグリーンを外したもの の第三打あわやチップインかのチップショットでピンそばに寄せ、パーをキープ し、一打差のまま18番へ。

 一方ミケルソンは13アンダーで、この最終ホールで、バーディを奪い、ウッズ がボギーを叩いたときに限ってデュバルとともにプレイ・オフに持ち込むチャン スがあった。しかし、タイガー・ウッズは320ヤードものドライバー・ショット でグリーンから80ヤードの好位置を捉え、後に打ったミケルソンのボールは、や やフックしすぎて右手林の小枝に当たり、フェアウエイの右端に止まり、ウッズ のボールからかなり置いていかれた。

 それでもミケルソンは第二打で、グリーン 中央を捉え、バックスピンと傾斜を利用してピンより4、5メートルにつけた。

 ウッズの第二打もグリーンのほとんど同じ位置に落下し、バックスピンと傾斜 の転がりで、あわやミケルソンのボールにぶつかりそうなところまでいって止 まった。

 パットを先に打つのはウッズである。そこから、2パットでも、メジャーグラ ンドスラム達成である。慎重に芝目を読んだウッズはやわらかいタッチでボール を正確にうった。ボールは吸い込まれるようにホールの中に姿を消しバーディ、 その瞬間、史上初めての偉業が達成された。ウッズは、右手のこぶしを突き上げ てガッツポーズ。この歴史的瞬間を目撃した大ギャラリーは立ち上がって拍手 し、歓声を上げた。

 感極まってさすがのウッズも涙をこぼし、大きなため息をつき、しばし、帽子 のつばを下げ、顔を伏せ、涙を隠した。

 一方ミケルソンは、ウッズとほとんど同じ位置から打ったもののわずかに外し て、デュバルと二位タイを分けるチャンスを逸した。

 この差だと思った。デュバルがバーディ・パットを決め、15アンダーで待ち受 けていたら、ウッズといえども、最終ホール、バーディをねじ込んで突き放せた かわからない。逆にボギーを叩けば二位転落の恐れもあって、プレッシャーに なっただろう。

 ミケルソンにしても、ウッズがラインを見せてくれたのだから、なんとしてで もねじ込んで二位タイにしておきたかった。この二人メジャーに一番近いといわ れながらまだメジャー優勝はない。

 途中、ミケルソン、デュバルに並ばれながら、最後は二位に2打差をつけ、き ちんと優勝するウッズ。孤高の人へのプレッシャーを撥ね付け、これからは、同一年でのメ ジャー完全制覇に向け、さらに孤高の戦いを続けなければならない。どこまで、記録を更新し続けるか、楽しみだ。これで三連勝も記録 した。

 ところで、日本から参加した初出場の伊沢利光が最終日にも67をマークして (二日目の66とともに、二度目のベストスコア)、4位タイに食い込み、日本人 としてはこれまでの最上位入賞を果たし、来年度のシード権を獲得した。ウッ ズ、デュバル、ミケルソンというビッグ・ネームのすぐ後に彼の名前が並んでい るのである。大したものだ。しかし、真価を問われるのは来年度以降である。 ウッズを見るにつけ、単発の花火では、盛り上がらない。


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