もう本HP常連のかたならとっくにお気づきのことだろうが、この1月余りの、このHPの更新頻度は、通常に比べてかなり落ち込んでいる。更新したい項目がないからではない。ひとえにパソコンの故障のせいなのだ。
親とHDDは、いつまでもあると思うな、の代表のごとく言われて久しいが、三年前に父が逝き、両親とも亡くしてしまったものの、HDDについては、自分は例外と思っていた。それが突然の故障である。
かなり前からパソコンの具合が悪くて、うまく立ち上がらず、マック特有の?マークが点滅するようなことが、度々起こった。機能拡充アプリケーションをスリープさせて立ち上げたり、電源をいきなり抜いてシャットダウンしたりした後で立ち上げるなど、だましだましつかっていたのだが、とうとう自分の手ではどうにもならなくなって、修理にだした。一月前のことである。でもその時点でも、まさかHDが完全にいかれているとは思ってもいやしない。まあ、専門家の手に掛かれば元の状態に治癒されて手元に戻って来るに違いないと漠然と考えていた。ところがだ。修理サービスからの電話では、復元のしようがないというのである。かくんと気が抜けてしまった。
せめてもの慰めは、デジタルカメラで撮った写真類はZIPにバックアップしていたことである。それ以外の文字情報はことごとく消え去ることになってしまった。まあ、しかし、その多くは、ホームページに書き込んだり、もう一台のパソコンに転送してあるので探す手間さえ惜しまなければ、見つけだすことはできよう。
しかしである、修理から2週間後に戻ってきたのは、まったく初期化されたパソコンなのだ。すべての設定を初めからやり直さなければならない代物なのだ。これには、参った。2年半近くかけて、使いやすいように調教した成果がゼロに戻ってしまっているのだ。例えば、単語登録。例えば音声入力の吹き込み。例えば、e-mailのアドレス帳。さまざまなアプリケーションやユーティリティの類。いやそれよりもなによりも、インターネットの接続そのものが、最初からやり直しなのだ。
わたしは、ISDNのTAにMN128をつかっていたので、その設定用のフロッピーディスクからモデム用のスクリプトをインプットし、FREEPPPもインプットして、それこそ3晩もかけて回線の回復を図った。ところが、一応つながるのだが、すぐ切れてしまう。その後、「つながりましたが、切れました。信頼できるつながり方でないので、もう一度、よく見直してやりなおしてください」といった類の警告が出るのだ。
これでは、インターネットの更新どころではない。しかも、一月余り、頼りのマックがワークせず、自宅には、ウィンドウズ系のノートパソコンしか、稼働していなかった。ウインドウズの扱いには慣れていないし、以前、このパソコンからホームページへアップロードしようとして、拡張子のhtmlがどうしてもhtmに変わってしまってうまくいかなかった経験がある。再トライする気にならないまま、家ではROMを決め込み、じっと修理が終わるのを待ち続けた。その間、インターネット経由でよく碁を打った。これはウインドウズでも、取り扱いは変わらないのだ。
こんな事情で、ホームページの更新がほとんど進まなかったのである。いや、ホームページだけの問題ではない、自宅に信頼できる使い慣れたパソコンがないということは、知的生活を送る上で、まったく致命的であると言うことがよく分かった。ものを書いたり、まとめたりする気にならない。なんとなく、虚脱したような心理状況に陥り、ものが手に付かないのである。
修理上がりのG3MT266を相手に、毎日、インターネットの接続にむなしい時間を費やしているうちに、この際、いっそのこと、パソコンそのものも、欲しいと思っていたG4cubeに格上げし、ディスプレーも場所をとらない液晶にし、しかも、これまでの機種とデュアル体制で万全を期そうという気になった。
善は急げとばかり、マックG4cubeをFTFの15インチのディスプレーとセットで購入することにし、行きつけの店に走った。その一週間前に妻には専用のiBookを、買って上げていたので、その方角からは、クレームはつかなかった。もっとも、今月はカードの支払いが大変だわとはいわれはしたが。
本体だけはもう手元にあって、ソニーのブラウン管のCTRに繋いで使っている。その20センチ立方のシルバーの筐体と、透き通った球状のスピーカー、透明のキーボード、光利用のマウスなどの洒落たデザインで、わたしの知的生産の場の景観を、一新してくれている。インターネットとも、56kのモデム経由でだが、すぐつながった。
これもまさしく新品なので、アプリケーションをアップロードし、単語登録をするなど、しばらくは調教に精を出さなければならない。しかも、この新品は接続の方法が従来の方式と異なっているので、これまで使ってきたプリンターや、スカジー接続方式の、ZIP、スキャナー、CD-R/RWなどが接続できない。そこでこのパソコンも近くにおいてイサーネットで繋ぎ、G3MT266 を介して使うよりない。
まあ、しかし、2台同時にダウンすることはないだろうから、このデュアル体制ができあがると、知的生産の生産性は向上するであろうし、ホームページの更新頻度も高まってくるだろう。それに、11月1日の夕刻には、待望の15インチ型FTF方式のディスプレーが届くのである。景観は、もっとよくなること請け合いである。
しかし・・・・
2台、並べて同じ場所に置くなどとは、考えてもいないであろう妻が、どういうか。それだけが心配である。実は、パソコンは、従来から、妻の監視の最も厳しい居間で使っているのだ。