川柳の部屋Senryu(A Short Humorous Poem) |
|
||
| 目次
2006/3/26 ,
|2006/1/30 ,|2005/1/6 ,|2002/10/14 ,
|2002/1/27,|2001/8/11,
|2000/1| |
|||
| エッセイ:「歌句会の愉しみ」へ | |||
|
97/6/7記:川
柳をはじめた
きっかけ |
97/6/7記:川柳を始めたきっかけ
川柳は、たまには歌句会(歌句会の
愉しみの部屋参照のこと)に入ったら、川柳部門もあったので1995年の6月頃から始めました。ただ、応募する人が少ないせいで、トップ賞になる
数は俳句部門や和歌部門にくらべかなり多くなっています。
つい、最近、このコーナーを見て、ある出版社から、川柳の本に一句載せたいという電子メールが届きました。出版されたら、紹介します。
97/7/30記:
『夢迷人のいまどき川柳毒本』(エイ出版社;創刊I号 発行日1997/8/20)
で、金賞を受賞
上の97/6/7日付けで書いたように、ある出版社(エイ出版社)から5月27日、次のようなでe-mailが舞い込んできたのです。
> この度、弊社では川柳界のニューヒーロー、今遊三(いまゆうぞう)氏をお迎
>えして、サラリーマン川柳の本(タイトル未定)を発刊することとなりました。
>一般の方々の作品を掲載したいと思っておりましたところ、貴殿の素晴らしいホーム
>ページを拝見いたしました。
>そこで、貴殿作の川柳を本に掲載させていただきたいと思い、メールを差し上げて
>いる次第です。
エイ出版社のほうで、掲載したいとして、この川柳の部屋から選んできた作品は、
★出てゆけの 脅しも効かぬ 妻五十
★夢抱け 夢だけ抱き 早や定年
★出る杭に なるまいとして 悔いが出る
★「いまさら」を「いまから」に変え 五十六
★一言の 好きよで相手の 隙誘う
★好きですと 言われたちまち 隙だらけ
で、
> ・・・以上の中から掲載させていただきます。
とのことでした。
さっそく、了解しましたのe-mailを送った。本の発売予定は7月末ということであった。その後、なんの連絡もないのでどうしたのだろう、あの5つの作
品のなかからどれが選ばれたんだろうなどと、思っていたら、7月25日、次のようなe-mailが届きました。
**************************************
***『夢迷人のいまどき川柳毒本1』に作品を提供していただいた皆様へ***
こんにちは。お元気ですか?
エイ出版社の青木です。
先日は私どもの川柳の本『夢迷人のいまどき川柳毒本1』にご協力いただきまし
て、本当にありがとうございました。お知らせが遅くなりましたが、おかげさま
で無事に本が出来上がり、本日(25日)、全国の本屋さんに一斉に並ぶ運びとな
りました。つまり、あなたの作品が全国の人の目に一斉に触れる、ということで
す。是非、本屋さんに足を運んでご覧ください。乞うご期待!
以下に、書店で注文される際のコードを記します。
タイトル:『夢迷人のいまどき川柳毒本1』
コード:雑誌62001-43 ISBN4-87099-108-X C9495
本体価格:552円
版型:A5判
発行・発売:(株)エイ出版社 (‘エイ’とは漢字で書くのですが、ワープ
ロに字がない為カタカナで表記してあります。)
少し遅くなりますが、薄謝は後ほど送らせていただきます。投稿用紙にご住所を
ご記入いただいていない方は、至急お知らせください。
みなさまのご協力あっての「川柳毒本」です。
今後とも、エイ出版社と『夢迷人のいまどき川柳毒本』をよろしくお願いいたし
ます。
**************************************
そこで、早速、高田馬場の駅前にある大きな本屋や西新橋にある大きな本屋で、店員に確かめて見たが、そんな雑誌は、入荷していないとのことであっ
た。29日、事務所の近くの小さな本屋で確かめたところ、店の主人が、「これでしょう」と無造作にすぐ近くの棚の上から引っぱり出してきた。A5版の意外
と小冊子である。購入して、パラパラめくって見たが、出てくるのは、今遊三(いまゆうぞう)を改め、夢迷人としたらしい選者の作品ばかり。ちょっと拍子抜
けして、探すのを半ばあきらめかけたが、気を取り直して、後ろの方をめくると応募作品のページがあって、なんとその最初のページにわたしの名前と作品が、
しかも「夢抱け 夢だけ抱き 早や定年」を除く5つの作品が全部載っているではないか。つぎのページから掲載されている他の人の作品も眺めているうち、銀
賞や銅賞のマークがついているのに気がついた。最初のページに戻り、わたしの作品は何賞かと嘗めるように見てみても、何の賞とも書いてない。それならどう
してweb
entryNo.1などとなっているのだろうなどと、小首を傾げていたら、ちゃんと金賞のマークがあるのである。わずかA5のスペースなのに、何かが狂っ
て、目が節穴になっていたに違いない。
「やった!」
創刊号の Entry No.1 Webの金賞であ
る。この雑誌がいつまで続くか知らないが、まずは、記念になる受賞ではないか。ウフッフ。思わずほくそえんでしまった。これも、HPに川柳の欄を設けたお
かげ。世の中、なにが縁になるかわかったものではない。と思ったことでした。
このページを訪れた人も、川柳毒本を覗いてみてください。
目次へ戻る
掲載日索引
2000/1|
1999/2|1998/81998/7|1998/3|1998/2|1998/1|1997/12|
1997/11|1997/10|1997/9|1997/8|1997/7|1997/6|1997/5|1997/4
|
|
|
遺子に石の意志をと縊死せし医師の遺志 妬く女(ヒト)の焼き餅焼きに手を焼いた 分かり合うはずの対話で渡り合う
オシャレ気を出すほどダサくなるオシャレ サッカーを見終われば今日も終わってる 消灯のセンサー付けてコスト増 花祭り花散り果てて花と散る 美化せよの立て看板が美化のガン 機密費の化けた背広でご外遊その後が気になるハッピー・エンド劇 癖だとは言いたくないがすぐ色目
歳だとは言いたくないが物忘れ |
|
それなりの人それなりに逸れている 息抜いて生き抜いて来た粋な人 定期券出す手つきにも年の功(トップ賞) 健康法乗り換えて来て今がある やせ我慢させられるほど肥満する 勝手だとすぐ怒る人こそ勝手
狂牛病不手際誘発拒牛症 信念を変えぬ信念高くつく 歴史から学ぶは難きを学ばされ 知恵出せと言うご当人知恵出さず デバカメもデジカメ備えハイテク化 虫すだく宵に酔いすぎ胃に虫酸 敗戦を終戦のまま半世紀(トップ賞) お互いの利害が違(タガ)い仲違い 貧乏で世渡り下手士の美人妻 |
| (2001/8/11掲載) |
|
*馬鹿げたる理由(わけ)で殺され死に切れず リハビリはすれども老化に追いつけず 席混みしバスに急き込み咳き込みぬ 物忘れ容認したらぼけ加速 悩み無き日が無いことをまた悩み イチローとジュンイチローに吾も一路 ゆっくりと歩くことから定年後 胴回り楽な衣装をつい選び 人気果て任期果たせずアイムソーリー *念を入れ仕舞ったことは確かだが 神経が無ければ麻痺もせぬソウリ(トップ賞) して欲しくないことだけをするお人 押してダメ引いてダメでもピッキング 孫の知恵つく勢いで我は惚け 寝て学ぶ英語ぺらぺら夢の中 国際化目指せば先に国債化 高層化構想巡り抗争化 定期券二枚で今年もまた暮れる *埋め戻し発覚古代史埋め戻す いい人のいいはどうでもいいのいい
言い訳はしたくないがと言い訳し 張りのない暮らし続けば針むしろ
来るはずの王子を待ってもう四十路 (トップ賞)
やすきへとつけば結局高くつく
白羽の矢貧乏籤の例ばかり *死ぬまでと思い定めりゃまだ死ねず 陽の当たらぬ道でいいのです夏だけは 一肌も諸肌も脱ぐ暑さかな 飲み過ぎのクスリを飲んで飲み過ぎる お眠りと言って起こして大慌て トップダウンやったトップがすぐダウン 連れの愚痴連れに言う連れ愚痴る連れ 欲に目が眩んでやっと見える裏 間の抜けた間があってこそ間が取れる 運悪い人だけ切られ他は不動 運悪さぼやけるうちは運が良い 既得権少し変えても総すかん 貯める癖その分そっくりゴミとなる
オトナしいオトナばかりで国コドモ
片づくはずないと知りつつ片づける |
| (1999/2/2掲載) |
| 見通しが外れる見通しだけ当たり (トップ賞)
お賽銭減らした分だけ願増やす 肩たたき孫がやるなら大歓迎
目の前で入られトイレ待つつらさ 朝酒し晩酌までは昼寝する 相合いの傘は濡れないとこ濡らす
父母祖父母曾祖父母付きの七五三 情熱を妻に捧げて今枯葉
目の前の欲に眩めば先見えず 女房のヒソかに入れし保険あり 公的と言えど好適とは言えず 信望を得るには辛抱これ深謀 振り上げた手のやり場なく頭掻く 似て異なる茸は煮ても異なるまま 下駄履きで転げた治療費下駄履かす 今日せいと矯正教師は強制す オレ並だ妻子は上だオレ涙 凝り性で凝り症になり懲り懲りす |
| (1998/8/12掲載) |
|
忘れては困ることだけよく忘れ 公約が膏薬ほども効くならば 混ぜてゴミ分けて資源は至言なり 年寄りも何か始めりゃすぐ若手 もっと上目指すからこそ落ちもする 後に建つビルほど高く高く付く |
|
|
|
一生を五合で振りしが癪(しゃく)の種 外れないはずを外して恥ずかしや
他所行きに装い妻のよそよそし 護送船気付いてみれば誤送船
百打てど当たらぬ下手の水鉄砲 接待が嫌いで出世頭なり 結婚も離婚も儲けのネタにする 餌台の鳥影消えて閑古鳥 すぐ切れてすぐむかついてすぐナイフ 吹き抜けを風吹き抜けるバブル後は 減税も減量雀の涙並み 礼遇と言うは大抵冷遇だ 車椅子通せんぼする道ばかり 席立てど坐ってもらえず立つ瀬なし |
|
|
|
良く滑りゃ五輪金賞我三浪 蜘蛛の句も苦もなく出来て雲晴れる 政官界定番出し物大暗ショー |
| (1998/2/2掲載) |
|
避けがたい酒を避けたら仲が裂け そのうちにいつまでたってもそのうちに 聖火消えて五輪人気に火をつける 対校戦対抗し過ぎて退校に 避けられぬものに酒(さけ)とは意地悪し 太古より大故は太鼓で大呼する 口腔で孝行をする高校生 新任の信任状を不信認 第五聴きその醍醐味に大悟せり |
| (1998/1/7) |
| 世の中は斜めに見れば斜めなり (トップ賞)
株下がり総理無策で株を下げ 凶器持つ狂気のテロに侠気なし 狂喜して凶器であやむ狂気の徒 聖餐に青酸混じる凄惨さ 生産の成算たたず清算す 馬鹿を言え馬鹿を言ったら馬鹿にされ 馬鹿になれ馬鹿になったら馬鹿にされ 父さんの会社倒産パパと呼ぼう |
| (1997/12/14) |
| 規制緩和気勢殺がれてもうあかんわ
ビッグバン前にビッグなバン続く 甘い汁吸ううちガードも甘くなる 進物で神仏見えぬ棚拝む 親族を次々殺してズル休み 実力の一端示せど後が出ず |
| (1997/11) |
| 管を巻き酔いから醒めて尻尾巻く (トップ賞)
神棚も設けぬ人の神頼み 堤灯を持つ人持っても欲しい人 お世辞言う人言っても欲しい人 へり下る人目下には反り返る びりけつもけつから見ればナンバーワン 揉み手したその手濡らして粟つかむ 厠上の傑作水にすぐ流る 枕上の傑作夢とともに消ゆ 鞍上の傑作落馬で露と消ゆ |
| (1997/10掲載) |
| 大証券クローンもどきの御体質
変えるべき変えられることほど変えにくい 会社ごと牢屋につなぐ法がいる |
| 情報は整理するほど出てこない(トップ賞)
面白くない日に焼けず面白く 詰まらないほうがいいのはパイプだけ |
| (1997/8掲載) |
| 我がふりは直さず人のふり直す(トップ賞) 身から出た錆びゆえ落とせば身が細る 身から出た錆びなるゆえに落ちにくい |
| (1997/7掲載) |
| 取締役は取り締まられる役
悪習が良い習慣を駆逐する 親分が社長ゆすりが運用益 浮かぬ顔浮かべ伺ううかつ者 40年振れど4歳児に勝てず 高官の最後のお勤め塀の中 高い金払ってグッスリ演奏会 青い目も驚けば目を白黒に 憎まれ口先に覚えて子は育ち 誇りなく叩けばホコリの官ばかり |
|
にわか雨歩こう組と走る組 雨降って地固まらず流される もやもやも野茂の快挙でノーモアー 化けの皮はげてタヌキが寝た振りす ずる休みするほどずるになれぬずる 学歴があるほどカルトに寄りかかる 屁理屈と決めつけて来る屁理屈屋 酷暑でも行く夏惜しむ人もいる |
|
酒好きで昔飛ぶ鳥今千鳥 ボケまいとし過ぎてボケる前に死に 有名税払うつもりでヘアを出し 薄命のはずの美貌で妻元気 |
|
飽きないで空きないぐらいが良い商い ツケ回し付け回されたお役人 思わざる不祥事思わざる人が首 明日吹く風も逆風アトランタ 雨降らば溢れ降らねば水不足 塾はしごサボるこつのみ熟達し 満席で詫びられながら上席へ 間に合わせきかぬ時差ボケ締め切り日 日本人同士で「ソーリー」帰国便 |
|
自らの更生が先厚生省 事務次官上がりのコースは裁判所 人脈と言われる金を手繰る網 割り込みの常習他人には断固拒否 にわとりの二羽いる庭のにわか雨 健康法流行(ハヤリ)追いかけ不健康 二枚舌標準装備政官界 人を食う人人一倍人を呑む 妙えぬ音も絶えぬとなると耐えられぬ 肩書きの後光に縋る退任後 |