囲碁の部屋
(囲碁雑記)
2004年〜2005年
囲碁の部屋 |
囲碁雑記 |
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| 2005/3/16 new |
目次→ | 第29期棋聖戦7番勝負、最終局始まる |
| 2004/12/29 |
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2004年棋界回顧 |
2004/3/19 掲載 |
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第28期 棋聖戦、羽根天 元、棋聖位を奪取 |
2004/3/15 掲載 |
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第28期棋聖戦 山下棋聖、三連敗後の三連勝でにわかに盛り上がってきましたね |
2003年
| 囲碁の部屋 | 囲碁雑記 | |
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| 2003/10/24
掲載 |
目次→ | 第
28期名人戦挑戦手合い7番勝負、依田紀基名人四連覇。あっけなく終わる。 |
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2003/6/25 掲載 |
目次→ | 第 58期本因坊挑戦手合い7番勝負、張栩八段が、タイトル奪取し、新本因坊へ |
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2003/6/25 掲載 |
目次→ | 第58期本因坊挑戦手合い7番勝負は、2 勝2敗 、三番勝負へ |
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2003/6/1 掲載 |
目次→ | 第58期本因坊挑戦手合い7番勝負は、1 勝1敗 |
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2003/6/1 掲載 |
目次→ | 第41期十段戦挑戦手合い5番勝負、3− 2で王立誠十段、最後のタイトルを死守 |
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2003/3/4 掲載 |
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| 囲碁の部屋 | 囲碁雑記 | |
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2002/7/12 掲載 |
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2002/7/12 掲載 |
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2002/7/1 掲載 |
目次→ | 第57期本因坊戦:挑戦者加藤正夫 九段が3-2で王本因坊を角番へ追い込む |
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2002/7/1 掲載 |
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2002/7/1 掲載 |
目次→ | 第40期十段戦:王立誠棋聖が防衛、武宮九段惜 しくも奪取ならず |
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2002/3/8 掲載 |
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2002/3/8 掲載 |
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2002/3/8 掲載 |
第5期女流棋聖戦:知念かおり女流棋聖が 2-1で小川誠子六段を下し防衛、三連覇達成 | |
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2002/3/8 掲載 |
第14期女流名人戦:青木喜久代八段2-0 で小林泉美女流名人を下し奪取、二冠へ |
2001年
| 囲碁の部屋 | 囲碁雑記 | |
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2001/12/31 掲載 |
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今年の碁界回顧:三大 タイトル安泰、五番勝負総入れ替え、国際棋戦では精彩なし 第27期天元戦:羽 根直樹八段初挑戦で天元位獲得 |
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2001/11/15 掲載 |
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第49期王座戦:趙治勲九 段、王座奪取、無冠返上 第20期女 流本因坊戦:小林泉美女流名人が奪取、二冠 |
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2001/11/9 掲載 |
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第26期名人戦:依田紀基名 人、初防衛に成功 |
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2001/9/30掲載 |
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第26期碁聖戦:小 林光一九段碁聖位 奪還 第26期新人王戦:山 下敬吾新人王、四連覇 第26期名人戦:依田 紀基名人2-1で林海峰九段をリード 第49期王座戦:趙 治勲九段、挑戦権獲得 第27期天元戦:羽根 直樹八段、挑戦権獲得 第57期本因坊戦: リーグ戦開幕、張栩七段好スタート |
2003年
第28期名人戦挑戦手合い7番勝負、依田紀基名人四連覇、あっけなく終わる。 |
第28期名人戦、依田紀基名人が4−1の一方的なスコアで挑戦者の山下敬吾棋聖を下し、四連覇を達成。あっけなく終わってしまいましたね。名 人戦リーグで8戦全勝、最強の挑戦者の登場と盛り上がっていた7番勝負が、こんな形で終わるとまったく予想していなかっただけに、はっきり言って拍子抜 けです。いや、少々腹を立てております。 何が酷かったかといって、最終第5局、囲碁界最高のタイトル保持者ともあろうものが、角番に追い込まれての大切な一局で左上隅の簡単な死活を 見損じ、あっさり土俵を割ってしまったのですから、お話になりません。手を抜くからには、当然死活を読みきってのことと思っていました。ところがなんと、 無条件生きのところを(依田紀基名人がコスミつけず並べばコウ)、不利なコウにしてしまい、右上隅のコウ立てを無視されてコウを解消されてしまった瞬間、 素人目にも碁は終わっていたのでした。 天下の棋聖と名人の頂上決戦にしては、お粗末な結末でした。これでは、囲碁ファンが失望し、囲碁界の再興どころか、衰退に拍車をかけるようなものです。 国際戦で勝てないのも止むを得ないとしたものです。 こんな棋譜を見せたら世界の碁打ちは、軽蔑の色を隠さないでしょう。 今期のNHK杯トーナメントでも、中盤で大石を取った武宮九段が、すっかり勝った気になって、素人でも読める左上隅の簡単な、しかし勝ちを決定できる大 きな手段には目もくれず、手数で勝っているにもかかわらず、内ダメを詰めるなど、ずるずると後退に継ぐ後退を重ね、結局1目半の負けと言う、プロにあるま じき負けの一局を放映しておりました。そちらも対戦相手は、依田紀基名人でした。相手を間違わせる威圧感があるのでしょうか。 われわれアマチュアが、プロの碁を見たい思うのは、アマには及びもつかないいかにもプロらしい、死活に関する読みの深さ確かさ、寄せの巧さ、地合計算の 正確さがあればこそです。その信頼を裏切るようだと、ファンもそっぽを向きかねません。 山下敬吾棋聖は、引き続き、羽根直樹天元へ挑戦するタイトル戦に臨むわけですが、こんな無様な碁をうたないように頑張って欲しいものです。まだ若く豊か な才能があると思えばこそ敢えて苦言を呈します。 依田紀基名人・碁聖は、自分より年下の挑戦者を相手に、持ち味を存分に発揮して、名人位四連覇を達成しました。心からおめでとうと申し上げます。強い人 が強くなくては碁界は盛り上がりません。来年勝てば永世名人を名乗る資格を得るわけですから、更に頑張って欲しいものです。 |
| 第58
期本因坊挑戦手合い七番勝負、ついに4勝2敗で若き23歳の挑戦者張栩八段が、タイトル奪取に成功しましたね。 前回この欄で、「第五局を制した方が、タイトルを獲るとみるのですが、はたしてどうなるのでしょうか」と書いたのですが、結果的には、予想通りになって しまいました。 黒番を入れあっての2勝2敗のタイから、第5局、張栩八段が初めて白番を入れて、3−2とリードし、第6局は、白番の加藤剣正本因坊が、序盤左上隅の有 利なわかれから主導権をとっての戦いを進めながら、左辺の自陣に深深と打ち込まれた石を攻めきれず、連絡を許したばかりか、右下隅の戦いで、地を荒らされ たうえに不覚にも後手を引き、その後は、中央の散石をぼろぼろ取り込まれ、最後は劫にも負けて5子を打ち上げられ、大差での負けとなったのでした。 右下隅の戦いにしても、普段の加藤本因坊でしたら、もっと激しく攻め立てたでしょうに、地を丸々荒らされたうえに、後手一目の緩着を放つなど、いまひと つ読みの力強さに欠け、後はいいところなく、持ち時間をたっぷり余しての敗北には、納得の行かないものを感じました。 一方の張栩八段は、有利と見れば、無理をせず、じっくりとリードを保ち、不利と見れば、敵陣深く打ち込むなどの勝負手を放つ一方、辛抱強く相手の石に食 らいついて行き、相手の緩着、失着を誘い出し、それをうまくとがめて、逆転勝ちする。読みの深さに加えて、そうした勝負強さ、精神的なタフさ、安定感が、 印象的でした。 石田芳夫九段に次ぐ、23歳の若き本因坊の誕生ですが、これで棋聖、名人、本因坊の大三冠のうち、二冠までが、20台の山下敬吾棋聖、張栩本因坊で占め られる事になりましたね。 第28期名人戦挑戦者決定リーグでも、最終局を待たず、7勝0敗の圧倒的な勝ち星で、山下敬吾棋聖が、依田名人への挑戦権を獲得していることですし、今 年中に、この大三冠がすべて、20台の若き棋士に独占されることになるかも、知れませんね。 かつて、林海峰、大竹英雄、石田芳夫、趙治勲らの若手に次々とタイトルが移って行く時期があったのですが、それに次ぐ世代交代の大波が押し寄せているの かもしれません。 つい最近の富士通世界選手権では、韓国の20歳の李セドルが連覇し、その決勝戦の相手は、同じ韓国の16歳の若者だったのですから、世界の囲碁界は、今 やイーチャンホ、イセドルらを旗頭とする若者が牛耳っていると言っても過言ではなく、世界の桧舞台で日本が活躍するには、こうした世代交代が必要なように 思われます。 張栩八段は、タイトル奪取で、史上最年少での九段昇段も決めました。今後の活躍を期待しております。
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第58期本因坊挑戦手
合い7番勝負は、2勝2敗
、三番勝負へ
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第58期本因坊挑戦手合い七番勝負、両者黒番を譲らず、2勝2敗、ついに三番勝負に持ち込まれましたね。 今日(6月25日)から第5局が加藤本因坊の黒番で始まりましたが、このまま黒番が勝ち続けることになるのでしょうか。いずれにして も、今度勝てば、相手を角番に追い込むことができるのですから、断然有利。従って第五局を制した方が、タイトルを獲るとみるのですが、はたしてどうなるの でしょうか。 第3局は、先番の加藤本因坊が封じ手の段階ではすでに有利に立っており、その後、がっちり勝ちきった一局と見ます。加藤本因坊の強さ を再認識させた一局でした。 第4局は、先番の張栩八段が終始リードをしていたと思うのですが、加藤本因坊は右下隅の黒の陣中に深々と打ち込み、見事に生きてみせ るなど、読みのすごさをいかんなく発揮し、中央からの大石を連絡したついでに152とうまく切りを入れた段階では、良い勝負になっていたようです。この切 りを入れた石の効果で、上下の黒石を割き、その死活がらみで、吉田美香七段が発見したという、170で6の二に差し込む妙手が生じ、そこに打てさえすれ ば、加藤本因坊の勝ちだったということですが、1時間半以上も時間を余しながら、加藤本因坊は、ノータイムで別のところに打ってしまい、勝運は去ったので した。最後は盤面10目以上の差が縮まらずと見ての加藤本因坊の投了となったのでした。 さて、第5局、封じたのは加藤本因坊ですが、この段階では、まだ優劣不明のように見えます。 明日は、二日目、午後の終局の時間ににっこりしているのは、いったいどちらでしょうか。このシリーズ、なかなか見所の多い好局が続い ていますので、明日も楽しみです。
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第58期本因坊挑戦手合いが始まりましたね。 第1局は、加藤本因坊が勝ち、第2局は挑戦者の張栩八段が勝ち、1勝1敗。両者、黒番を制して、五分の立ち上がりで、残り五番勝負。期 待が高まりますね。 韓国済州島で行われた第一局(5/14-15)は、読みの深さで定評のある張栩八段が、優勢に打ち進めながら、本因坊の悪手の直後、 その手を、勝着にし てしまう敗着を打ち、まさかの敗北を喫してしまいました。第二局への影響を心配したものですが、北九州市で行われた第二局(5/26-27)は、後遺症を 感じさせない張栩八段が序盤から局面をリード、危うげなく勝ちきりましたね。 第一日目も衛星放送で、見ていたのですが、87手を見た本因坊が、88手目に一時間以上も考えて、封じたのでした。局面は、素人目に も、中央に弱石を抱 えた黒が苦しく、局面打開を図ろうにも、それほどの好点もなく、苦吟する本因坊が痛々しく感じられたものでした。30手目に、黒の渡りを止めた手が、無理 気味で、その後は、手間をかけたわりには、地所もつかず、攻められる一方で、黒ペースで一日目を終えたのでした。 二日目に入り、封じ手の88も、上辺の白地を裂かれる手を誘発し、結局先手を取られ、黒119と下辺の大場に先行されては、黒の勝勢 は変わらず、後は 打ってみただけの展開、張栩八段の快勝と言って良く、午後3時25分には、205手での投了となりました。衛星放送は、繰り上げ放送を余儀なくされたよう でした。 さて、残りの五番勝負。加藤本因坊と張栩八段の年齢差は実に33歳、史上最高の年齢差での挑戦手合いです。二日制の棋戦だけに今後は 体力差が気になってくるのですが、局後の検討などを見ていても、加藤本因坊の闘志は、まだまだ衰えていないようですから、若く冷静な張栩八段が相手であっ ても、まだまだ頑張れそうに思います。 山下敬吾九段が、棋聖位を制し、世代交代の波がひたひたと迫ってきている感じは否めませんが、王立誠十段が、フルセットで高尾紳路八 段を下して十段位を 死守したように、加藤本因坊、しぶとく本因坊位を維持できるか、張栩八段が勝って、世代交代の波を一気に大波に高めるか、今後の一局一局、興味津々です。
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高尾紳路八段を挑戦者に迎えた第41期十段戦挑戦手合い5番勝負(2003年3月6日〜4月24日)、棋聖位を失った直後の王立誠 が、フルセットの激戦を制して、最後のタイトルである十段位を死守しましたね。 山下敬吾棋聖に近い世代である高尾紳路八段、その山下敬吾棋聖を挑戦者決定戦で下しての檜舞台への登場であり、世代交代を一気に進め るかもと期待は高 まったのですが、そうはさせじと、王立誠十段が立ちふさがったという構図でした。 特に最終局、王立誠十段の闘魂は素晴らしく、下辺黒の模様への深い打ち込みからの鬼気迫る闘い振りは、ここまでやるかという感銘を与 えずにはおかないも のでした。改めて、タイトルの重みを印象づけた闘い振りで、大タイトルを持つ人の強さを高尾紳路八段も、思い知ったことでしょう。 高尾紳路八段、ここまで、追いつめたのは立派ですが、これを肥やしにして、次の大舞台でどこまで生かせるか。ただのプレイヤーで終わ るか、7大タイトルホルダーまで行けるか。本人の今後の精進次第にかかっているように思います。
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さすが、日本棋界のホープ、山下敬吾七段、見事、やってくれましたね。 プロ碁界序列ナンバーワンの新棋聖位を初挑戦で奪取の快挙です。 小学二年生で小学生名人として登場して以来、17年間、彼の成長ぶりをずっと見守ってきました。翌年は、優勝戦で負けて、表彰式で大 粒の涙をこぼしたこ とも覚えています。11歳で上京して緑星学園の菊地康郎氏に師事し、着々と力をつけ、新人王を四連覇し、22歳の若さで7大タイトルの一つである碁聖位を 奪取するなど、それなりの実績をあげては来ましたので、普通 の棋士だったら、よくやったと誉めるところですが、山下敬吾七段の大器ぶりを知れば、この程度では、私も全国のファンも納得しない。早晩、何か桁外れのこ とをやってくれるはずだと信じて見守っていたのです。 その期待に、まさか大三冠への初挑戦で応えてくれるとは。やはり、大器である証拠ですね。 勝負師としては、将棋の羽生竜王に通ずる勝負強さを持っているような気がします。NHK衛星放送での放映を見ていても、ベテランの王 立誠棋聖に臆するようなところは微塵もなく、不利な局面でも冷静に最善手を求めて読みふける。それも自然体で無理がなく、読みにもほとんど抜けがない。大 勝負でも、勝ちにこだわらず、大胆な新手を打てる。囲碁観がユニークで、素人目にも面白い。 特に2−0から、王立誠棋聖に一勝返されての第4局、これまでの定石にない手を放って、主導権を取り、封じ手の鼻付けで、要の石を 取ってしまった構想力、正確な読みには、感服しました。 最終局でも、不利な局面になりながらも、冷静に対処し決め手を与えず、次第に形勢を立て直し、終盤寄せで追い抜いています。 囲碁を打つ姿も自然なら、インタビューを受ける姿も自然で、力みがなく爽やかな好青年です。 棋聖としては最年少で、久しぶりに、若い大三冠ホルダーの登場です。石田芳夫、林海峰、趙治勲らも23,4歳で大タイトルを奪取し、 以後長く活躍して、碁界の記録を次々に塗り替えてきました。韓国、中国では、山下敬吾新棋聖より若い世代が大活躍しております。彼も、大棋士の素質を持っ ているのですから、日本で活躍するだけでなく、世界を視野に入れて、大いに活躍して欲しいものです。 これで、7大タイトルのホルダーが、全部違う人になってしまいましたね。 一方の王立誠棋聖は、今回なんとなく調子が出ずまいの形で1−4のスコアで三期続けた棋聖位を譲ってしまいましたが、息づく間もなく、十段位の防衛戦が始 まります。 挑戦者は、奇しくも高尾紳路八段です。奇しくもというのは、高尾八段は、山下が小学生名人になったときの相手であり、今回は十段戦挑 戦者決定戦でその山下敬吾七段を破って登場してきたからです。 一頃の三冠からついに十段だけになった王立誠も必死に防衛しようとすることでしょうから、きっとこちらでも、面白い闘いが展開される ことでしょう。山下敬吾に若干水を開けられた感のある高尾八段が、十段位を奪って巻き返すか、王立誠十段が死守するか。この3月6日に第一局が打たれま す。
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王立誠棋聖が柳時薫七段を4-2で下して、棋聖位を防衛、三連覇を達成しました。第四局まで2-2で全くの五分。両者一歩も譲らぬ好 試合を展開しており、勝負は最後の三番に煮詰まり大熱戦が期待された。 ところが第五局の終局で、大トラブルが発生し、3目半の勝利を信じていた柳時薫七段の手から勝利はすっぽり抜け落ちたのでした。 NHK衛星放送のビデオで見ると、すでに終局と思い、ダメをばたばた詰め始めたような局面であった。298手で、王立誠棋聖は六目の 黒石にアタリをかけた。終局と信じている柳時薫七段は、アタリにつがず、あわてて打つ必要のないタケフのところのダメを詰めた。そこで王立誠棋聖が、「僕 は終局の合意をしていない、立会人を呼んでください」と言い出したのだ。立会人は、ビデオを見て、王立誠棋聖が合意をしていないことを確認して、6目の石 を取ることを認め、6目の石を取られた柳時薫七段は投了、王立誠棋聖の中押し勝ちになったのだ。 ビデオを見ると、王立誠棋聖にそういう行動を取らせた伏線があったらしい。下辺で、柳時薫七段に待ったがあったというのだ。自分には 石から指が離れたように見えた、と言っていた。つまり、その時点で柳時薫七段の反則負けだったと言っているのだ。 わたしは、反則負けの方がすっきりする、と思う。棋譜や楽譜は、その譜だけですべてを語り尽くせるから、価値が高いのだ。一言の言葉 も添えなくても、秀策の名局を現在でも楽しむことができるのだ。 今回の棋譜は、すべてを語り尽くしていない。言葉で補わない限り、299、300の着手の意味は不可解である。町の碁会所で、碁を覚 えたばかりの初心者同士が打っているのではない。棋界の最高位を決定する挑戦手合いのしかも2-2からの第五局、タイトルの行方を大きく左右する局面での 不祥事である。事実、タイトルはこの一局で王立誠棋聖のものとなった。(反則負けが成立していないなら、3-3の五分になったところだ。) こんな棋譜を残したら、碁が棋界が、ファンからそっぽを向かれてもしようがない。 大きな汚点を残した今期の棋聖戦であった。
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武宮正樹九段、久し振りの檜舞台登場ですね。武宮宇宙流は、見てる分には面白いのですが、やや勝負に甘くて、なかなか好成績には繋が らなかったのですが、久し振りの挑戦と言うことで、本人も張り切っていることでしょう。対するは棋聖戦の第五局でもめごとのあったばかりの王立誠十段・棋 聖。 第一局の流れを見ると、王立誠十段が、もめごとの後遺症も感じさせず、持ち前の軽やかなフットワークで、武宮正樹九段の重たいパン チを巧みにかわし、余裕を持って逃げ込んだ感があります。 第二局は3月22日、武宮正樹九段の白番。ここで1-1に盛り返さないと、タイトルを奪取するのは難しくなりそうです。 |
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知念かおり三段が、15年ぶりのタイトル獲得を目指して挑戦した小川誠子六段を、第一局を失いながら、第二局、第三局と連勝して、2 -1で下し、女流棋聖位のタイトル保持に成功しましたね。これで三連覇。段位が三段ながら、平成九年以来、女流本因坊三連覇、女流棋聖位三連覇と、タイト ルが空白になったことがないというから、すごいですね。 一方の小川誠子六段、第一局を制し、久々のタイトル獲得かと思ったことでしたが、その後の二局はやや精彩を欠き、またもやタイトル奪 取には至りませんでした。
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◆ 小林泉美女流名人本因坊に女流最強位の青木喜久代八段が挑戦した第14期女流名人戦、青木喜久代八段が2-0で小林泉美女流名人を 下し、名人位を奪取。二冠を達成しました。二局とも何となく、小林泉美女流名人の手がちぐはぐな感じがして、青木喜久代八段の強さだけが印象に残りまし た。小林泉美五段は女流本因坊の一冠へ後退し、返って青木喜久代八段が名人位と女流最強位の二冠を持つことになりました。青木喜久代八段は、この四月に は、第二子の出産を控えての快挙でした。 女流棋戦では、そのほかのタイトルは、女流棋聖位が知念かおり、女流鶴聖位が加藤朋子。二冠を制した青木喜久代が、勢いに乗って女流 棋界の制覇を成し遂げることができるかどぅか。 |
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今年は、7大タイトルのうち、7番勝負で争われる三大タイトルは安泰でしたが、五番勝負で争われる残りの四タイトルがすべて入れ替わ るという、結構激しい変化の年でしたね。 棋聖戦は王立誠棋聖が趙善津九段を4-2で、本因坊戦では王 銘王宛本因坊が張栩七段を4-3で、名人戦では依田紀基名人が林海峰九 段を4-2で下し、それぞれ初防衛を果たしました。 それに引き替え五番勝負の方は、十段戦では王立誠棋聖が小林光一九段から(王立誠棋聖三冠達成)、碁聖戦では、無冠に転落したばかり の小林光一九段が山下敬吾七段から、王座戦では四度目の対戦で趙治勲九段が王立誠棋聖から(趙治勲九段13ヶ月ぶりの無冠返上、王立誠棋聖二冠へ)、天元 戦では羽根 直樹八段が柳時薫七段から、それぞれタイトルを奪取し、タイトルホルダーは総入れ替えになりましたね。 今年の棋界、旧勢力では、小林光一碁聖、25世本因坊趙治勲王座、林海峰九段(名人位挑戦)らが、あいかわらず頑張っていますし、中 堅陣では、王立誠棋聖を中心に、王 銘王宛本因坊、依田紀基名人がそれぞれ三大タイトルを保持していますし、若手陣では、羽根直樹天元、柳時薫七段、山下 敬吾七段あたりが天下取りを目指していますし、趙治勲九段が三冠を維持した時代と違い、いわば、ある種の混沌情況で、いったい来年どういう変化が生まれる か予断を許しません。大いに楽しみです。 とはいいながら、日本勢は、国際棋界では、あいかわらず、まったく精彩がありません。どうも、韓国にかなりリードされた感じがしま す。一層の奮起を期待したいものです。 女流棋戦では、小林泉美五段が史上初の女流名人本因坊を達成、そのほかのタイトルは、女流棋聖が知念かおり、女流鶴聖が加藤朋子、女 流最強が青木喜久代と分散、ここも混沌情況と言えそうです。 |
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天元戦で挑戦者に躍り出た25歳の羽根直樹八段は、柳時薫天元を3-1で下し、タイトル戦に初登場で、いきなりタイトルを奪取しまし たね。冷静沈着な打ち回しで、あわてず騒がす、25歳にしては老成した感じを与える棋士ですが、これで親子で7大タイトルホルダー(泰正九段は、平成二年 に王座位)になるという史上初めての快挙を成し遂げました。父君の羽根 泰正九段しても、嬉しいことでしょう。 この親子、今年は棋聖戦のリーグ入りをかけた3次予選決勝で相まみえる(息子の勝ち)という珍しい記録も作りましたね。親子がトップ 集団で頑張っているというのも滅多にないことですね(他には小林光一九碁聖と小林泉美女流名人本因坊のケースぐらいじゃないでしょうか)。 羽根 直樹天元は、年間最多対局数(88局)だけでなく最多勝利数(63勝)をも書き改めるなど、今年は本当に大活躍の一年でした。 敗れたとはいえ、柳時薫七段、正月から始まる棋聖戦挑戦手合い七番勝負では、挑戦者として王立誠棋聖に挑みますね。好勝負を展開する ことでしょう。 |