読書の部屋・読書日記

2001年7月22日
     本の目次

白川道の『天国への階段』 

フランチェスコ・アルベローニ「新恋愛論 

ディック・フランシス『不屈』 

福井晴敏『川の深さは』 

丸山健二『ぶっぽうそうの夜』 

ヴォルフラム・ケルナー『クルミの股割り女コルクの栓抜き男』(山手書房新社) 

水村美笛『私小説』 

ボブ・グリーン『ボブ・グリーン、70歳になる』

 昨日から白川道の『天国への階段』を読み始めた。昨日は147ページまで読んだ。 

 主人公で、若手実業家の柏木圭一が、その成功の糸口になった大金をつかんだのは、及川弘美と殺人の共犯を及川の単独犯との自白で免れたことがきっかけだったのか。また、刑期を終えて出所してきた彼を殺したのは、柏木か。及川の息子が、柏木の運転手になりすまし、父殺しの犯人を探っているのか。敵役の江成に対していかなる制裁をくわえるのか。

 いろいろ謎をはらんだ展開だが、まだ、おもしろいというところまできていない。柏木の人物像があいまいで、特に妻、奈緒子との関係が、長年同じ屋根の下にすむ血が通 った人間同士とはとても思えない。昔の恋人、亜木子像もいまいち。いずれも、今のところの感想。 

現在、読みかけの本: フランチェスコ・アルベローニ「新恋愛論」228/259p(。これは、恋愛の実相、男と女の心理をよく知った著者の手になる本だけに、読むほどに身につまされ、おもしろい) 

ディック・フランシス『不屈』78/361p、これは四日前から読みかけたのだが、ひさしぶりのディック・フランシスもの。シリーズ第35作。さすがに手慣れた書き方で冒頭からぐいぐいと引きずり込んでいく。ユーモアもあり、平行して読んでいる福井晴敏『川の深さは』146/322pの堅さとは対照的だ。 

そのほか、昨日買った本にざっと、目を通した。 

 まず、丸山健二『ぶっぽうそうの夜』。これは55歳の定年で会社を辞し、山にこもる話のようだ。定年に近く、いずれ公的な場所からさらなければならぬ 身として、考え方の参考になりそうだ。   

 ヴォルフラム・ケルナー『クルミの股割り女コルクの栓抜き男』(山手書房新社)を一通 りざっと目を通したが、写真や図版がおもしろい。日常生活で使われる用具にエロスがいかに取り入れられているか。特に灰皿や、インク壺の仕掛けなど秀逸。日本の根付けや文鎮にもすごいのがある。

 人間のエロスに関係する想像力には洋の東西を問わぬ 共通性があり、驚嘆すべきものがある。 

水村美笛『私小説』(英文と日本文が混在している、横書きの書) 

 ボブ・グリーン『ボブ・グリーン、70歳になる』(この中の一節に、「円周率」というのがあるが、これは円周率を4万桁まで覚えてギネスブックに載った日本人の話である。こんな日本人がいたのに日本の学校では、いまや円周率を3と教えているという。嘆かわしい)。 

  

キャスリン・テキシェ『破局』(「ぼくはきみにもう耐えられない。もうきみを愛していない。もう二度ときみを抱くことはない」と夫に言われて、家を出られた妻の視点からの小説。妻はなお夫を愛しているので深刻だ。) 

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