| 著者・編者名 |
書名 |
出版社 |
出版日 |
メモ2 |
購入日 |
| 産経新聞「毛沢東秘録」取材班 |
毛沢東秘録 |
産経新聞社 |
1999.8.30 |
文化大革命については、「ワイルド・スワン」や「上海の長い夜」などで、犠牲者になった側からの真相究明の書は読んだことがあるが、この本は、その主導者たる毛沢東の側からその真相究明を試みた書である。ことし建国五十周年を迎える中華人民共和国では、機密のベールに包まれてきた文革期を中心とした内部資料や回想などをもとにした著作物がここ数年、多数出版されている。その250冊に及ぶ新たな著作物の中から、より多面的で立体的な毛沢東と文化大革命の全体像を明らかにすべく、「珠玉の断片」をつなぎ合わせ、再検証したのが本書である。
現場にいるようなリアルさで歴史の様々な局面が描き出されており、迫力がある。 |
99.12.20 |
| 土方あきら |
スキー |
西東社 |
1989.9.1 |
スキーの教則本だ。片足スキーを教えているが、現在では両足スキーが主流だ。しかし、参考にはなる。 |
99.12.23 |
| 倉橋由美子 |
大人のための残酷童話 |
新潮社 |
1984.4.20 |
人魚姫、一寸法師、白雪姫などの童話を大人向けに、セックスを絡ませ、残酷味を付加して、書き直したもの。文末に教訓が付く。 |
99.12.23 |
| デヴィッド・アップダイク |
カプチーノを二つ |
集英社 |
1991.5.25 |
有名なジョン・アップダイクの息子の短編集。子宮から出て母の腕に抱かれ、明るく風通しのよい新生児室へいざなわれたときからのぼくという男の子の視点からの短編集だ。細部の書き込みが素敵だ。 |
99.12.23 |
| 加納徹也 |
ゴルフ常識のウソとカン違い |
廣済堂 |
1996.8.15 |
ゴルフ教則本なるものがあって、確かに色々と常識らしきものを振りまいているが、この本を読むとそれらの常識がいかに間違っているかがよくわかる。 |
99.12.23 |
| ダグラス・クープランド |
ジェネレーションX |
角川書店 |
1992.8.1 |
90年代のカルト作家といわれるダグラス・クープランドの処女長編。ある時代を描き出した作家とも。 |
99.12.23 |
| 暮らしの手帖社編 |
すばらしき日曜日 |
暮らしの手帖社 |
1993.1.22 |
1975年に暮らしの手帖誌に「すばらしき日曜日」の連載が始まった。中身は、読者から募集した日曜日や休日のすごし方である。
一頁半程度の短いエッセイだが、さすが選りすぐりのものだけあって、どれも読み応えがある。楽しいもの、思わずほろりと来るもの、偉いなと思うもの等々、実に様々な日曜日風景が展開されていて、執筆者は、なかなか、充実した休日を送っているなあと読みながらしきりと感心した。 |
99.12.23 |
| バリー・ユアグロー |
一人の男が飛行機から飛び降りる |
新潮社 |
1996.7.30 |
半頁に一編のショートショートから数頁にわたるものまで、少々残酷、奇想の作品が並んでいる。 |
99.12.23 |
| 幕内秀夫 |
粗食のすすめ冬のレシピ |
東洋経済新報社 |
1999.11.25 |
同じ粗食のすすめの冬季編。 |
99.12.24 |
| 中野孝次 |
趣味に生きる愉しみ |
光文社 |
1999.6.30 |
趣味とはいいながら、いいモノを持つ楽しみが主体の本だ。帽子、酒器、カメラ、硯、机。下着にしても、「S先生を見習って、下着だけは最高級品を用いようと決心し、ゆきついたところが海島綿の下着になった」モノ以外にも、囲碁とか落語、読書、犬との散歩について書いたところもある。囲碁にかんするところは、囲碁好きの心理をうまく描いている。
読書のところには、「読書のない人生はわたしには考えられない。だからわたしはとにかく人は誰でも読書好きだと考えがちだが、老年になって定年後の人たちと付き合う機会が多くなるにつれ、案外に本当の読書好きの人は少ないのに気がついた。職業上の本、いわゆるビジネス本こそ読んでも、ふつうの人生論、幸福論、哲学、歴史、文学、エッセイといった一般書まで関心のある人は少ないのだ。そういう人の定年後の人生は、したがってずいぶん限られたものになる。」(p.202)
確かに本当の本好きは少ないように思う。 |
99.12.24 |
| 幕内秀夫 |
粗食のすすめ |
東洋経済新報社 |
1999.6.10 |
粗食ブーム。きれいな写真入りのレシピ集。わたしは、粗食、小食、自然食をモットーにしているが、モットー通りというのは難しい。しかし、その傾向は出ていると思う。
外食で絶対食べてはいけないのは、ハンバーガー、ドーナツ、チキンフライ、ホットドッグという。極力避けたいのはラーメン、焼きそば、チャーシュー綿、みそラーメン、冷やし中華、サンドイッチ、ビーフン、ピザ。
お薦めは、ざるぞば、もりそば、とろろそば、わかめそば、もりうどん、とろろうどん、かけうどん、そうめん、冷や麦、焼き魚定食、煮魚定食、野菜の煮物定食、海苔巻き、ちらしずし、おにぎり、お茶漬け、釜飯。 |
99.12.24 |
| ジョン・スタインベック |
チャーリーとの旅 |
サイマル出版会 |
1987.6.1 |
ノーベル賞作家ジョン・スタインペックのアメリカ再発見の旅の記録。チャリーという老いたプードル犬を道連れに、ケネディーとニクソンが大統領を争っていた時代、38州を4月かけて巡ったときの記録。ユーモア溢れる文体で、アメリカの実態を、巧みに描き出す。
「長年すったもんだしてから、ようやく、人間が旅をするのでなく、旅が人間を連れ出すのだと悟る。旅行リーダー、予定表、予約ーどんなに厳重に、抜きさしならぬように組み立ててあっても、旅の個性の前には、こっぱみじんに砕けてしまうということ。このことが確認されてはじめて、本物の風来坊はほっとして旅に出かける。欲求不満が消え去るのも、このときである。この点で、旅は結婚のようなものだ。統制できると思ったら、それは間違いのもとである。経験した人でないとわかってくれないだろうが、ここまで言ったので、私も気が軽くなった。」(P.4〜5) |
99.12.24 |
| ミッチ・アルボム |
モリー先生との火曜日 |
NHK出版 |
1998.9.25 |
英語版は持っているのだが、やはり、日本語版がある方がいい。
大学時代の恩師モリーは難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵されていて、いわば死の床にあった。しかし、幸せそうであった。16年振りに再会した著者は、火曜日ごと通って、最後の授業を聞く。テーマは「人生の意味」について。これは、その卒業論文だ。
「希望をなくして消えていくか、それとも残された時間に最善を尽くすか。」(P.17)
「われわれのこの文化は人びとに満ち足りた気持ちを与えない。文化がろくに役に立たないんなら、そんなものはいらないと言えるだけの強さを持たないといけない」(p.47)
「多くの人が無意味な人生を抱えて歩き回っている。自分では大事なことのように思ってあれこれ忙しげに立ち働いているけれど、実は半分ねているようなものだ。まちがったものを追いかけているからそうなる。人生に意味を与える道は、人を愛すること、自分の周囲の社会のために尽くすこと、自分に目的と意味を与えてくれるものを創り出すこと」(p.48)
「教授は未来永劫にまで力を及ぼす。影響がどこで止まるか、自分でもわからない。
ーヘンリー・アダムス」(p.83)
「いかに死ぬべきかを学べば、いかに生きるかも学べる」(p.86) |
1999.12.26 |
| Julius J.&Philip G. Epstein |
カサブランカ |
マガジンハウス |
1994.5.19 |
名画「カサブランカ」の映画脚本の英語原本に訳のついた本だ。映画脚本を真面目に読むのは初めてのことなので、興味深い。実に細かに書き込んである。読んでいると映画の場面が浮かんでくる。
本の最後に「カサブランカ」の成立の経緯が付けられているが、俳優も最初は、ロナルド・レーガンが予定されていたなど、ハンフリー・ボガードとイングリッド・バーグマンに落ち着くまで、様々な人の名前が浮かんだり消えたりしたことが記されていて、興味深い。 |
2000.1.3 |
| 別冊宝島編集部 |
セックスがお仕事 |
宝島社 |
1995.11.25 |
女たちが見た「性風俗」の現場。
女子中学生たちが「ウリ」と称して、気軽に売春する時代。彼女たちは、あっけらかんとしていて罪の意識はほとんどない。なにか欲しいものがあると、ウリに走るのだ。それを買うオジサン連の存在。もっとも25歳以上の男性はオジサンらしい。この時代、相場が3万円で、白百合とか聖心などの名門校だと値が上だったという。 |
2000.1.3 |
| 新井素子 |
チグリスとユーフラテス |
集英社 |
1999.2.10 |
遠い未来、人類が移民した9番目の惑星「ナイン」。一時は人口120万人を擁するナイン社会ができあがるが、ついに最後の子供ルナが生まれてしまう。たった一人取り残されたルナは、怪我や病気のため「コールドスリープ」についていた人間を順番に起こし始める。これはルナと起こされた四人の女たちで語られる、惑星ナインの逆さ年代記。
新聞の書評欄で1999年の収穫として3冊の本に選んだ評者があったので、購入した。新井素子の作品は「おしまいの日」に次いで二冊目。 |
2000.1.3 |
| 山田風太郎 |
人間臨終図絵(上) |
徳間書店 |
1986.9.30 |
上下二巻の上巻、十代から64歳で死んだ人の臨終の有様を描いている。昨日、NHKの今年の大河ドラマ「葵、徳川三代」の第一回分として、関ヶ原の戦いの一部始終が放映されたが、最後に石田三成が処刑される場面がある。その三成は、この本では、四十歳で死んだ人々の冒頭に出てくる。
洛中を馬で引き回された途上、三成は渇を覚え、湯を所望したところ、警護の者が、湯はないが甘柿があると答えたのに、三成は「甘柿は痰の毒だからやめておこう」と、答えた。そこで、「いま首をはねられる人間が毒断ちするとは笑止千万だ」と笑うと三成は、「お前らのような小者はそう考えるのは当然だ。しかし大将たる者は、本意を達するまで何とかして命を惜しむものだ。よく知っておけ」と答えたという、となっている。
NHKのほうでは、三成は痰の毒と言ったあと、明日が処刑日であることに気づき、まわりのものととともに、「明日の命なのに痰の心配もないな」と笑うということになっていた。真実はどうなのだろうか。
いずれにせよ、この本には、様々な人の臨終の様子が興味深く描かれている。 |
2000.1.3 |
| 林望 |
幻の旅 |
マガジンハウス |
1993.11.18 |
これは、萩原朔太郎のアフォリズム「旅行の実の楽しさは、旅の中にもなく後にもない。ただ旅に出ようと思った時の、海風のように吹いてくる気持ちにある」に触発され、現実には「海風」の吹かぬ旅を離れ、心の中の旅、どこにもない時間の、架空の場所への、海風の吹きやまない幻の旅のエッセイである。各編に著者の手になるスケッチがついている。多くは鉛筆で描かれているが、中に数枚、淡彩の水彩絵の具で色のついたのが交じっている。 |
2000.1.3 |
| 夏樹静子 |
椅子がこわい |
文芸春秋社 |
1997.6.20 |
腰痛の闘病記である。わたしも昨年は、腰痛でしばらくゴルフやテニスから遠ざかったし、いまもいくぶんかは腰痛がある。著者の腰痛は、生半可なものではなかったらしいが、腰痛経験者でないと、本当の痛みはわからないものだ。ぎっくり腰の時の痛みが彼女の痛みに近いのだろうか。ある日、突然腰痛に襲われ椅子に座ることもままならなくなった彼女の闘病記は参考になると思って購入したのだ。 |
2000.1.5 |
| 藤沢秀行 |
置碁上達法 |
土屋書店 |
1989.4.30 |
0歳代で棋聖位を取り、6連覇を果たし、油の乗り切っていた時代の著者の置き碁道場である。9子局から3子局まで。置き碁とはいいながら、碁の考え方の基本は変わらないわけだし、それを繰り返し述べているので、役に立つ。
最近藤沢名誉棋聖は、自分独自の裁量で段級位の免許証を発行するということで、日本棋院を除名された。 |
2000.1.5 |
| アール・ウッズ |
Training a Tiger |
小学館 |
1997.6.20 |
今日(1/10)NHKの衛星放送で、午前10時からPGAの開幕戦メルデセス最終日の様子を見た。場所がハワイなので、ちょうどこの時間にバックナインの10番ホールから実況生放送が見られるのだ。三日目まで11アンダーで並んだタイガー・ウッズとアニー・エルスが9番ホールを終わった時点でアルスが14ウッズが13と逆転していた。しかし、10番でアニーがボギー、ウッズがバーディで番組が始まるやいなや、ウッズが首位を取り戻した。ウッズにはベン・ホーガン以来の出場5連続優勝の記録がかかっている。17番でウッズがボギーを叩き、最終18番ホールを迎えた時点では14アンダーの全くのタイ。昨日はウッズはこのホール、イーグルでバーディだったアニーと並んだのだ。
どちかも2オンに成功し、最初にパットをしたのが、ウッズ。これを沈めてイーグル。ウッズ得意のガッツポーズをしたが、後から打ったエルスも真ん中から決めて同じくイーグル。そのしぶとさはさすがに全米オープン二勝が伊達ではなかった証明である。18番ホールからのサドンデス方式のプレイオフ。このホールアニスが2オンに成功し、イーグルパットを外してのやすやすのバーディだったのに対し、カラーに止まったボールをパターで寄せたウッズにはまだ、2メートルのパットが残っていたが、きちんと決めて、次の1番ホールへ。両者、全くの同じ方向に2オンに成功したが、ウッズのボールが50センチほど、外側。10メートルほどある下りの難しいパットだったが、ウッズはこれを、一発で決めて、バーディ。アニスのパットもラインには乗っていたが、20センチほど届かず、勝利はウッズの頭上へ。これで出場5連続優勝を飾るとともに、最終日トップでスタートしての優勝の比率を13回中12という恐るべき勝負強さを記録した。またプレイオフでの勝率も5回で4回である。
そのウッズをどう育てたかを父のアールが書いたものだ。そうした精神力とか、勝って驕らない人柄とかがいかに磨かれていったか。この本をじっくり読んで探りたいものだ。1歳になる前からゴルフクラブを振ったという天童が、プロ入りして、今年は4年目。昨年は8勝し6億円というとんでもない高額の賞金を獲得し、二度目の賞金王に輝いた。今日の優勝により、今年も極めて順調なスタートを切った。出場5週連続記録がこれ以上延びることになるのだろうか。今日の戦い振りを見ていると、世界のトップのすごさというものが、並大抵のものではないことが良くわかる。 |
2000.1.5 |
| シェア・ハイト |
なぜ女は女が嫌いなのか |
祥伝社 |
1999.7.16 |
母親と娘はどうしてセックスについて率直に語り合わないのか。どうしてその間に亀裂や不信があるのだろうか。その亀裂が解消しない限り、それを土台に成立している家父長制的男性支配型社会は存続し続けると著者は言う。 |
2000.1.5 |
| ミゲル・コバルビアス |
バリ島 |
平凡社 |
1991.8.9 |
1930年代のバリ島。バリの文化に魅せられた画家のコバルビアスが、個人的体験をとおして生きた文化について知り得たすべてを一冊にまとめたもの。「この文化は、近代商業主義と画一化の情け容赦のない嵐のもとでいつか消えさる運命にあるのだから。」(p.15)挿入されている絵がエキゾティックで素敵だ。原著の出版は1936年である。 |
2000.1.5 |