湯煙は暗き夜空にかき消えてただ音もなく風花の舞う(第40回)
あが命慈しみたき夜のありてかすけき鼓動に聞き耳をたつ (第50回)
酒臭き息を吐きつつ公園のブランコを漕ぐ夜更けまで漕ぐ (第62回)
堀割に住まう緋鯉にコバルトの空照り映えて秋深まりぬ (第72回)
あくまでも蒼き湖面に紅葉の一色一色鮮やかに映ゆ(第110回)(2003年10月)
離れ鴨動かぬ
ままに午(ひる)となる(第100回)(2002年2月)![]()
白鷺の動かざるまま暮れ残る(トップ賞)(第103回)(2002年8月 )
*背を見せて育てた子らが背を向ける(第69回)
*置き場所を決めればそこをまた忘れ(第72回)
変化することが唯一不変なり(第73回)
我知らず口にせしこと我知らず(第77回)(2000年2月)
路地一つ違えば違う世間あり(第82回)(2000年7月)
来るはずの王子を待ってもう四十路(第84回)(2000年9月)
身の程を知って程良き身の振りに (第85回)(2000年10月)
先送りしているうちに野辺送り(第87回)(2000年12月)
神経が無ければ麻痺もせぬ ソウリ(第89回)(2001年2月)
辞める人外交止めぬ
病める国 (第90回)(2001年3月)
底知れぬほど底抜けの粗忽者 (第105回)(2002年12月)
こんな顔の人だったのねと寝た後で(第108回)(2003年6月)
えくぼさえあばたに見える時が来た(第109回)(2003年8月)