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11月3日(木曜日)晴れ起床:10時00分 就床午前1時00分 文化の日 文化の日からまたまた日記を書き出すのも何か面白い。実際僕ほどいいかげんなやつ もあるまい。いままで日記を恐れつづけてきていたのだ。日記を広げると何もかも盛 り込もうという気持ちが先立って何一つ書けやしない。美辞麗句を並べたがって何の 一つも日記らしいものを書けやしない。 昨日は“砂漠は生きている”を見た。最後のあの百花咲き乱れるその壮麗さに幾多の かつての感動に勝って僕の口からほとばしり出た。まったくその妖しさに胸の中は すっからかんになってしまいそうであった。 さて今日はモームの「お菓子と麦酒」を読んだ。彼の小説はこれが二作目だが筋が面 白くなくてはいかんというじいさんである。結構面白い。小説の筋の持っていき方な ど興味深いが現在の僕にはそれ以上言えない。相当な本を読む能力の低さだ。 先の「月と六ペンス」は、画家の性格が非常に出て面白かったし今度のもロウジーの 性格が面白い。どちらも一人称に書かしているがこの技法は学ぶべきだ。 最後の言葉 はロウジーの性格をするどく顕している。 「あの人はいつもこんな風な立派な紳士だったのですもの」 |