僕の日記1955年
1955年11月11日金曜日 天気:晴れ起床:7時40分 就床12時分 
 

11月11日起床7時40分就床7時00分

11月12日

同じ日に日記を二つも書くことは無意味だと思って昨日のもついでに日付を今日に繰 り入れた。就床と起床の時刻を見ればわかるように、まったく12時間眠りとおし た。電灯を点けたまま。

さて、世の中にはいろいろ矛盾したことがある。私は口ばかり達者で行動が達者でな いこと。両親が出来ない子をしかること。どちらも第三者から見ればおかしいことで ある。前者は私は第一人者(?)、後者は第三者である。無から有は出来ぬごとく無 能から有能は現れぬはずである。そこを考えると子供というのはその二人の結合に よって生じた脳を持っているのであるから、それを両方から悪い悪いと言われたらた まったものではない。と言えば結婚というものの意味がまた変わってくる。やがては 生まれる子供のためには有能な相手を見つけなくてはならない。

現在文化国では一夫一妻制である。私はこれがどういう意味があるかと考えた。結婚 においては百万円の宝くじ的な要素がつきまとう。数百万の女性の中から生涯の伴侶 とも言うべきたった一人の女性を探さねばならぬからである。それが当たれば結構、 当たらねばああ空クジだと簡単に捨てることはできない。それゆえ、一夫一妻制はど うかと考える。 一夫多妻では経済的に許されぬ。多夫多妻、これでは各人の欲望が満たされぬ。やは り行き着くところ一夫一妻でなくてはならぬ。

やがて一生に一度の大冒険、女くじを 引かねばならない。

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