僕の日記1956年
1956年1月2日月 曜日 天気:晴れ 起床:時分 就床:時}分

1月2日晴れ

大隈先生がいらっしゃった

人間の絆(全)読了

”人間の絆”を、31、1、2と一日一冊の速さで読んでしまった。 サムセット・モームは、イギリスの大作家で、私もこれまで”月と六ペンス””お菓子と麦酒”と二冊読んでいる。とにかく、お金を第六感という人だから親しみが持てる。

 ビッコのフィリップ・ケアリの八歳頃から三十歳にいたるまでの伝記である。訳者ー中野好夫ーは教養小説あるいは発展小説と呼ばれるものといっている。

 主要人物:私の大嫌いなミルドレッドはじめ実に50人に達する性格像がいとも鮮明に描き出される。

 もっとも好感の持てるのはサリーである。ー(彼の妻となる)ー

 詩人クロンショーの与えた謎、一枚の絨毯が教える人生の意義。人は生まれ、苦しみ、そして死ぬ 。人生は結局一個の芸術、それを知るものが彼一人であり、彼の死とともに永久に消えるものであるからといって、その美しさには少しも変わりはないのだ。フィリップは、幸福であった。彼ーフィリップーには、多くの欠点がある。その第一は気の弱さだ。悪女ミルドレッドとの情痴はまったくやりきれなかった。

 

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