僕の日記1956年
1956年1月8日日 曜日 天気:雪 起床:9時分 就床:11時40分

1月8日日曜日雪 起床9時就床11時40分

  今日は一日雪が降った。 昨日がここで初雪だったそうだが、ちょっとも気づかなかった。見ている間に雪が積もっていくのである。 じつに雪景色は風流な眺めである。

 なにやかやしているうちにもうこれで冬休みも終わってしまった。まったくこの冬休みは計画通 りにはちょっとも進まず、したいことに比べてしていないことが多い。今更悔いてもしかたがないが、大した意志の弱さである。

 今日重馬叔父さんから手紙がきた。しっかり頑張れ書いてあるが、叔父さんに東大不合格の無様を見せぬ ためにもしっかりしなくてはいけない。

重馬叔父さんからの手紙

 新年お目出度うございます。 元気にて新春をお迎えとの由何よりの事と存じます。

 今年は東京は暖かでとてもいい正月でした。

  早いもので君も高校一年東大を目指して頑張って居られる由誠に心強く又楽しみにしています。あらゆる努力をし必ず難関を突破される様に祈っています。 又サマースクールの件も東京に出てくるのだったら私の方でも出来るだけの尽力をします。ご両親と良く相談して決定して下さい。

  東大に入学するには並大抵のことでは不可能かと思ひます。東京の高校生も皆東大目標に一生懸命頑張っているのですから。 島高での成績優秀に満足せず目標を常に上に置いて努力する様に祈ります。

 啓子姉さんも今年から私の処に来る様にしました。いろいろと君達の話をしています。

 碁も大部上達のようだが東京に来たら教へて上げます。

  お母さんが目が悪いそうですが、早く手術をする様に言って下さい。

 それから新馬場のお祖母ちゃんの所にも時に行って上げて下さい。文枝さんとは話する必要ないのだから行く様に。

 啓子も元気でいるからご両親にご心配なさらぬようにお伝へ下さい。詳しくは又直接に近い内に便りします。

 では又皆様によろしく。身体に気を付けて励げむで下さい。  

 1月5日、誕生日お目出度う 重馬

毅一郎様

(原文のまま。しかし、字体はその義にあらず)

 

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