僕の日記1955年
1955年11月26日土曜日 天気:晴れ 起床:6時00分 就床午前5時00分 
 

11月26日土曜日晴れ起床6:00就床午前5:00

日記と私との落差は非常に隔てがある。日記に私の反映を書こうと思っても、そうは できない。やはり思ってもいないことを書いてみたり、変なことは没にしてしまう。

日記の書き方まで拘束されるわけではないから、この書き方もある人の日記を脱した 私個人の日記の形態である。その日その日のことを綿密に心理描写的に書くやり方も あるだろうし、ある一点に主眼をおいたやり方もあろう。それはそれなりにいいので ある。なにごとにもそれ自身に良さも悪さも含まれているのだ。決して対照を必要と するものではない。

 私が日記を書くのが自由であり、飛ばした日に自分自身で悔やむのは、私の心であ り、他のいかなるものと対照されて悔やんだのではない。そうすればあくまで個人は 個人につきることは、自ずから明らかであろう。“頼るものは自分自身だ”とか克己 心というような言葉もそこから発生した可能性がある。 夫婦は二人一体のようにいうけれど、やはり一個と一個の間である。一個から見れば 他は付属物、愛欲を満たすだけのものでしかない。

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