編集者のつれづれノート

 

 

タイトル

 

孫たちのこと(十九)

(2003年1月12日掲載)

 

 

 

H(ほぼ4歳)のこと

 

孫の成長ぶりを見る機会

 

 Hの保育園が終わるのは4時半だが、そのあと決まって、妹のRともども親子3人、我が家に寄って(しかも、友達の保育園児をいつも連れてくるので、我が家の前の道が通園路になっている)、夕食を食べ、8時過ぎに帰るので、私は孫二人の成長ぶりを間近に見る機会に恵まれている。

 もう少しで4歳になるH(男児)、1歳2ヶ月を少し過ぎたR(女児)、二人とも順調に成長しており、その日々の確かな成長ぶりを見るのは本当に楽しみである。

 Hは、体重17キロ超で、身長は1メートル5センチを超えている。Rは体重10キロ近い。身長は75センチ程度。家族の一員として、二人とももうしっかりと地歩を築いた。性格はかなり違っているが、二人とも確かな存在感があるので、二人がいない家族は考えられない。

 それにしても、どうして、子供はこのような成長をするのであろうか。どこにその力がため込まれているのであろうか。Rのように、満一歳になるまで、ほとんど、周りに関心がないように見えた乳幼児が、急速に物心がつき、周りの物に生き生きと反応し始めるのだ。こういう現象そのものが、不思議でならない。神秘的ですらある。

 

ご機嫌な存在

 

 孫を見ていると、こちらまでご機嫌になる。それは、彼らの存在そのものが、ご機嫌だからだ。

 悪意、底意、裏表というものがなく、笑いたいときは笑い、泣きたいときは泣き、憤然とするときには、憤然とする。食物が欲しいときには、必死に欲しがる。駆け引きがない。

  澄んだ眼で人を瞬きもせずにじっと見詰めることが出来る。
  だから、こちらの心まで洗われ、元気が出てくる。ご機嫌にならざるを得ない。


星の数(2003/1/7)

 

「今日はいっぱい星が見えるよ」
とHが言う。帰りがけに、玄関を出ると、決まって夜空を見上げて星を確認するのだ。これは、白馬に行ったときに毎日夜空を見上げて星を数えたことから星に対する関心が芽生えたせいらしい。
「どうして、星がいっぱい見える日と見えない日があるの」
なかなか鋭い質問をする。こんなことによく気づくものだと言うような。

 言語的にも、かなり発達してきて、かなり複雑なことを巧みに表現するし、込み入ったことも質問できるようになってきた。語彙は少ないが、似たような局面に大胆に応用するので、意味は分かる。

 形状に明るく、実によく見ている。

 おもちゃゃのロゴを使って、かなり複雑な形状の物を作れる。さまざまなものを一頃、ハサミで切りまくっていた。作ったり切ったりした物を見せながら、自分の構想を色々と説明する。

 人の顔の絵も描く。仮名やabc、自分の名前など簡単な漢字を書いたり読んだりする。

 妻が花を買って、今のサイドボードに飾っている、それに気づく。

辞書でappleを引く(2003/1/7)

 

 Hが、英語の単語に興味を示したので、大きな「ランダムハウス英和大辞典」(途中から「大きな活字の新コンサイス英和辞典」)を引っ張り出して、引いて見せた。まず、アルファベット順に前小口にabc・・が印刷してあることを見せて、その部分にaやbやcで始まる単語がabcの順序で並んでいることを説明すると、まず、そこに興味を持ち、xyzが一カ所に印刷されていることなどに気づいた。それから、知っている単語を言わせて、一つ一つ引いて見せた。apple,balloon,cat,dog,mama,one,piano,papa・・・。

 「ママ(mama)はなにから始まる?」と私が訊くと「エム」とHが答えるので、前小口のmと印刷されたところから、mamaを引き、引いた単語の意味のところを読ませると、食い入るように見ていた。英語の単語は、この辞書に全部載っているのだよ,と教えると「ふーん」と感心していた。

 翌日(1/7)、妻からの報告によると、Hは、自分で、この分厚い辞書を書棚から引っ張り出して、自力でappleを引いたと言うのだ。最初から、引いたというのだが、appleが出てくるのは、辞書の56頁目、そこまで根気よく、頁をめくったらしい。根気もかなりあるようだ。

 

来た来たと言って(2003/1/7)

 

 妹のRが、隣の部屋からハイハイして来たのを、「ああ、来た来た」と両親が言ったら、Hが、自分も隣の部屋から来るから「来た来たと言って」と言った。
 Hは、R並に食べさせて貰ったり、構って貰ったりしたがる。何でもRと同じにして貰いたいのだ。Rに関心が集まっていると、大声を出したり、奇声をあげたりして、自分に関心を引き寄せようとする。

 だが、以前よりは、Rの扱いに慣れてきて、一緒に遊んでやったり、食べ物を分けてやったり、RがHが遊んでいるおもちゃに手を出したりしても、うまくあしらえるようになってきた。

 Rが、それほど、競争力のある存在ではないということに、気づいて、共存を認めようという気になってきたのだ。Rは、Hが好きなようで、側に寄っていって払いのけられても懲りずに何度でも手を出す。

 

誕生日

(2003/1/6)

 

 Hはカレンダーを見て、後8日で誕生日と数えた。

 母親から「1月14日は何の日だ」と聞かれても、Hはニヤニヤするだけで、答えない。そんな易しい質問には答えられないという態度なのだ。

 Hが、誕生日で何より楽しみにしているのは、ケーキである。

 1月17日にAというところへ行くんだよ、と言ったら、「もう、その時にはHは4歳になっているね」

 

納得行かないと「ウッ?」とH

 

 Hは、質問したことに対する説明が、自分で納得行かないと、「ウッ?」と小首を傾げる。

 良く考えなおしてみるると説明が間違っている場合が多い。

 訂正すると、「間違えちゃった?」と訊く。

 

ピアノなど

 この頃、Hは、あまりピアノを弾いてとは言わない。
 

 また、abcの木の札でも、あまり遊ばなくなったし、紙に書いたり、切ったりしなくなった。好きなことは、色々変わるのだ。

 そういえば、私が帰宅すると、玄関先で待ち受け、私がドアを開けるや否や決まって「パパー」と大声を張り上げて迎え、私が驚いた振りをするのに、喜んでいたのに、つい最近、普通の声で、「お帰りなさいませ」と迎えた。面白く思うことが変わってきたようだ。

 ちょっと、私が早めに帰宅すると「どうして今日は早かったの」

カレンダーが大好きなH

 

 Hは、相変わらず、カレンダーが大好き。新しい今年のカレンダーも数種類貰って繰り返し見ている。もう、ぼろぼろになったのもある。
 

 来年の2月が29日あることも、もう、発見した。
 

 今年の新しいカレンダーを正月にはちゃんと表紙を開けているかを確認。

 カレンダーに書き込んだ予定のメモを全部これは何かを確かめるので、私の出張も夜の会合も全部知っている。

 カレンダーの基本は数字なので、数字も大好きだ。何千何万という数字も言えるし、万、10万、100万、100万、マイナスという言葉も知っている。

 カレンダーの日にちなども、数えることが出来るので、誕生日まで後何日ということも出来るのだ。

 

Hの集中力

 

 毎月買って貰っている幼児向け月刊誌には、CDがついているが、Hは、それを聞くのが好きだ。我が家に
CDを持ってきて、プレーヤーにかけて貰うと、それが終わるまで周りになにがあろうとじっと集中して聞く。

 

本が大好きなH

 

 本が大好きで、自分でも読むし、大人に読んで貰うことも好きだ。読んでと頼み、じっと耳を傾けて聞く。Rも読んで貰うことは好きなようだ。

また、本背表紙に印刷してある、シリーズのカタログを見るのが、本の中身を読むより好きなぐらいで、その中から、自分の次ぎにに欲しい本を選び出して、妻に買ってきてと頼む。今欲しがっているのは、日本昔話アニメ絵本シリーズの「ピノキオ」。
保育園で読んで貰って、名前を覚えたのだろうか。

 従って、シリーズでそろった本がある。(初めての絵本シリーズ6冊)

ジャンプが好きなH

 

 帰りがけに必ず、道路でジャンプして帰る。回数を常に把握している。12回飛ぶと宣言して飛び始めると、8回飛んだときに、後何回と訊くと、言下に4回と返ってくる。

 

時計がわかるH

 

 居間に置いてあるデジタルの時計を読める。60分が、1時間だということが分かっているようで、
「もう8時だよ。帰る時間だね。」
「まだ、8時まで、時間があるから、パソコンする」

 私が、7時のNHKニュースを見るのを知っているので、テレビをつけ忘れていると、Hが、「あっ、7時だよ、ニュースやっているよ」と、テレビのチャンネルを持って、テレビをつける。

 

泣き真似がうまいH

 

 Hは、なかなか泣き真似がうまい。真に迫っているので、うっかりするとだまされてしまうほどだ。

 

意地があるが繊細なところもあるH

 

 人から、何かやるように言われても、自分の気に染まないと、口をつきだして、言うとおりにはなかなかやらない。保育園の集団演技の時にも、周りのテンポに合わせずのろのろ動いたり、そっぽを向いていたりする。

 一度言い出したら、引っ込めない。最後まで意地を通そうとする。髪を刈るように言っても嫌だと言ってなかなか切らせようといない。

 だが、結構繊細で、あまり良く知らない人に外で会ったようなとき、挨拶をするように言っても、しない。恥ずかしがって、親の陰に隠れようとする。結構、色なことがよく分かっている。自分の言って貰いたいように言って貰えなかったり、思い通りにいあkなかったりすると、すぐ泣き出す。

 

昔ほどは食欲のないH

 

 Rが、食欲旺盛なのに比べて、Hは前ほどではなくなった。これまで、何でもぱくぱく食べていたのだが、少し選り好みするようになってきたし、食べるスピードも遅くなり、Rのように人に食べさせて貰いたがる。

 ただ、デザートは別で、今も「ご飯を食べたら何があるの」と確かめておき、ご飯の前から楽しみにしている。決して忘れない。デザート類は黙っていても、自分でぱくぱく食べる。大人の量と変わらない。ケーキの残った切れ端があると「これ、どうするの」と訊く。
 

 目新しい食べ物には、関心が強く、食卓に並べておくと必ず欲しがる。

 

 

 

R(1歳2ヶ月)のこと

 

とにかく良く食べるR

 

 Rは、とにかく良く食べる。昔のHのようだ。身体が小さい割には、大量に食べる。やるものは何でも食べる。チーズ類、カニ、梅干しもOK。好き嫌いは今のところない。

 ごく最近まで、離乳食を食べた後にも、必ず、ミルクを欲しがって飲んでいたのだが、もう、ミルクを飲まなくても良くなったようだ。

 早く下さいというときには「ウー、ウー」と促す。結構食べるスピードが速い。唇を閉ざして、黙々と噛む。歯は上4本下2本程度生えている。食べ物が、口の中に残っていても、次のものを食べたがり、あげるととにかく口に入れる。時には、多く入れすぎて、口から吐き出すこともあるが、お構いなしだ。
 

 食べさせて貰いながら、自分の食べたい方の食べ物を指さし、「ウーウー」という。好きなものを前に置くと、ぱっと手を出す。

 おいしいときは、おいしいと言わんばかりに、相好を崩していい顔をする。母親が台所から、自分が欲しいものを持ってくるのを、目を輝かせて、その後を追う。

 相当な分量を口に入れてもなんとか、口の中でこなして、食べてしまう。食べ物を箸などであげるとその大きさに口を合わせて開き、うまく口に入れる。唇についた食べ物も、舌や指を使って口の中に入れて食べる。食べ物を落とすと、小さな指でつまみ上げて食べる。

 せんべいは、両手に持って食べる。あまりこぼさないで巧みに食べる。

 飲み物は、ストローのついたプラスティック製の円筒型の容器を片手に持って、飲みたくなると自分で飲む。

 ハイハイしながら、小さなものを見つけると、つまんで口に入れる。大きなものも口に入れてなめてみる。乳幼児が、何を口にしても、人間の身体の中には60キログラムの人で、約1キログラムの細菌類と共生しているので、平気だ平気だと、周りの者があまり神経質にならないようにと私は言っていたのだが、最近「赤ちゃんはスリッパの裏をなめても平気」(堀内勲著、ダイヤモンド社2002年出版)を読んで、大筋で間違っていないことが分かり安心した。

 

手を取って貰って歩くR

 

 一歳になる前からハイハイを始めたが、もう自分でものに掴まって立ち上がることが出来ることができるし、大人に両手を取って貰って歩くのが好きだ。私のところにも、ハイハイしてやって来て、やってと促す。やってやると、ニコニコしながらゆっくり歩く。片手に電話のおもちゃを持って、片手だけ掴まって貰っても歩ける(2003/1/7)。

 食事用の椅子の上に、背もたれに寄りかかりながら立ち上がり、拍手をしたり、あごを突き出してみたり、得意の表情を浮かべる。また、肘掛けに腰掛けて、テーブルの方を向いたり、後ろの方に向き直りテレビを見たりする。危なっかしいが、まだ椅子から落ちたことはない。自分の家では寝ていてベッドから、落ちたというが。

 

睨むR

 

 気に入らないことがあったり、「だめ」と言われたり、怒られたりすると、Rはきっと真顔で睨む。瞬きもせずにじっと睨むのでかなり迫力がある。性格は図太く強いような気がする。

 

コミュニケーションできるようになったR

 

 Hは、目に見えて感情表現が豊になった。

 一歳の誕生日までは、反応が鈍いような気がしていたが、満一歳になってからは、反応が速くなり、感情を顔に表すようになってきた。まったく、音声を出さなかったのが出すようになった。コミュニケートできるとにこっと笑う。その顔が破顔一笑的で、ニタリと笑ったような、真面目なときの顔とはかなり違った愛嬌のある顔になる。

 ハイハイして来て、「ウーウー」と言ったり、身体に触ったりして、手を取って一緒に歩いてくれと促す。


 

 今日(1/8),食事が終わって、母親の姿がちょっと見えなくなったことに気づくと、大粒の涙を流して泣き始めた。まさしく手放しで泣くのだ。慰めてもなかなか泣きやまない。母親が帰ってきたらたちまち泣きやんだ。安心したのもつかの間、また、ちょっと離れて行ったら、それこそ必死の表情になり、ものすごい勢いでハイハイで跡を追った。

 万歳や、拍手、バイバイをやれる。人の真似をして、あごを上げたり、ぐるっと回したり出来る。うまく出来るとにやりと笑う。

 

 いないいないばーが好きだ。Rの顔を私が右手で覆って、いないいないばーとやるのも好きで、私の手のひらを差し出すと、頭を押しつけてくる。

 

人見知りをし、泣き真似をするR

 

Rは、人見知りが激しい。初めての人、久しぶりの人に会うと、泣き出したり、べそをかいたりする。慣れるまで少し時間が掛かる。

 顔を伏せて泣き真似もする。しかも、相手の反応をうかがうように、眼を開けて我々の顔色をそっと見る。

 

 

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