このホームページは、個人アーカ イブスの構築を目指しておりますが、これまで主として、 仕事に直接関係のないものだけを収録してきました。しかし、プライベートのものだけでは片手落ちなので、これから順次仕事がらみで執筆したもの・インタ ビューを受けたものなどをも掲載し ていくことに しました。 (2005年1月20日) (通
商産業省時代(1963.4.1~1989.6.27)へ)
(財団法人自転車産業振興 協会時代(2004.7.1~2007.6.30)へ) (財団法人日本自転車普及協会時代(2007.7.1~)へ) |
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目次 月刊誌「自転車バイク駐車場」2005年8月号インタヴー記
事
(2005年8月)(2005年8月1日掲載) 「絵との会話が楽しい」
(毎日新聞
「人模様」蘭(2005年3月17日夕刊)(2005年3月17日掲載) 自 転車産業振興協会情報誌「the bicycle」 に連載しているエッセイ 目次
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| 月刊誌「自転車バイク駐車場」 2005年8月号 |
(財)自転車産業振興協会会長・
阿部毅一郎氏に 平成17年6月2日(木)昼過ぎ、東京都港区赤坂にある(財)自転車産業振興協会に訪れ、同協会会長の阿部毅一郎氏にインタビューし、自転車大好き人間である同氏の自転
車についての考え方や思い入れ、自転車業界の動向などをお聞きしました。 (編集部)
しかし、残念ながら、わが国には自転車文化というものがまだ根付いておりませんので、自転車
文化の醸成を図る必要があります。そのため当財団は旗振り役として各種の事業を進めていきたいと思っております。 今回の取材を契機として、貴誌をはじめ、多くの出版物、各種メディアで、自転車の優れた点
(メリット)を広くピーアールしてもらえれば幸いです。 自転車の歴史をみますと、自転車は19世
紀初頭に発明されました。それまでは四輪車(馬車など)が走行しており、二輪車は四輪車の後に発明された、ある意味では、より進歩した形態の乗り物と言え
ます。人間に例えれば、四足歩行から二足歩行へと進化したようなもので、人間らしさをより多くもった乗り物と言えます。生き物としての人間は、歩いたり、
走ったりしますが、その延長線上にある一番身体に優しい身近な乗り物なのです。 現在、わが国ではおよそ8600万台
の自転車が保有されており、しかも毎年1,100万台が売れています。このことは、日本人が大変な
自転車愛好民族で、親近感を持って自転車と付き合っていることを示しています。ただ残念ながら、自転車本来の良さを充分味わっているかというとそこまでは
至っていないのが現状ではないでしょうか。 日本では実用車、いわゆるママチャリが一番よく売れていますが、スポーツ用やレジャー用の自
転車の売れ行きはそれほどではありません。高い自転車文化を持つ欧州の需要構造に少しでも近づいていってもらいたいと思います。 日本では自転車で安心して走ろうとしてもなかなか出来ません。放置自転車が問題になるように
駐輪場も充分に整備されておりません。欧米に比べ、時間的にゆとりがないうえに、人間的なゆとりもなく、高いお金を出してまで高級な自転車を買おうという
人も多くありません。 安全な自転車、安心して走れる空間、自由な時間、人間的なゆとり、この4点が揃って初めて自
転車文化が醸成されるのではないでしょうか。 これからは、日本人一人ひとりの自転車に対する意識の改革をしていかなければなりません。意
識が変わらなければ自転車文化は根付かないからです。自転車文化を根付かせるため、当財団は様々な施策をこれからも実施していきたいと考えております。 今現在、自動車に傾き過ぎた道路行政や都市づくりが進められていますが、自転車を都市づくり
の大きなファクターとして位置付けるべきです。欧州では1600もの都市がノーカーデーを実施して
おりますし、多くの都市が、自転車に優しい都市づくりを進めています。わが国でも、自転車を都市内近距離輸送手段として位置づけ、都市構造自体を見直し、
人間性豊かな都市づくり、環境に優しい都市づくりのためにも、省エネで、環境に優しい自転車をもっともっと活用してゆく必要があります。 私は戦争直後の昭和21年に小学校に
入学した世代ですが、私と自転車との関わりは、当時、父親が所有していた重くて堅牢な大人用自転車を三角乗りで乗ったことに始まります。父親を手伝って自
転車のスポークやギアなどを一生懸命に磨き、油をさしたものでした。高校時代には自転車通学をしましたし、自転車は必ず身近にありました。10年ほど前、
マウンテンバイクを購入して家の近所で乗っていましたが、走るに適した環境には程遠く、ほとんど乗らないうちにさび付かせてしまいました。今では妻が買い
物に利用している自転車にたまに乗る程度です。 今、楽しみにしているのは、近くの環六(山手通り)が大改修中で、そこに自転車専用レーンが
来年度完成することです。私の家の近くに一部姿を現してきましたが、聞くところによると、池袋から中目黒までできるそうで、この専用レーンができれば、
ロード用の自転車を購入して、サイクリングを楽しみたいと思っています。 これから新たに道路を造る際、改修する際には、この山手通りを見習って、自転車の専用レーン
を是非とも造っていだだきたい。そうなれば自転車のファンは益々増えていくだろうと思います。 昨年9月、東京シティサイクリングに参加し、都庁から夢の島まで25.5kmの距離を自転車で走りました。日本全国から約1300台
もの、びっくりするようなハイレベルの自転車が集まりました。乗る方もそれぞれ意匠を凝らしたウエアでぴたりと決めていました。自転車の熱烈な愛好者が全
国に大勢いらっしゃるということに初めて気づき心を動かされました。 しかし、都市部では、一般的に言って、自転車で走行することは快適ではありません。自転車専
用レーンはないに等しく、車道を走れば、大型車などが無遠慮に近づいて来て危険がいっぱいですし、一方、歩道を走れば、人が多いうえ、路面は電気・ガス工
事などで驚くほど凸凹しています。自転車が、都市交通体系の中にきちんと位置付けられていない悲しさを痛感しました。都市部でも自由に誰もが自転車を楽し
められるように、地道でも、一人でも多く自転車に関心を持つ人・シンパを増やす努力をし、行政を動かせるようにしていかなければならないと思ったことでし
た。 一方、欧州の自転車先進国では、自転車専用道が全国津々浦々まで整備され、自転車マップが作
成され、自転車情報が容易に入手できるシステムが整い、自転車道路ごとに分厚いガイドブックが作成されるなどしております。 私は、地道ではありますが、イベントや講演などのあらゆる機会をとらえ、自転車の良さを繰り
返し訴えています。「継続は力なり」の諺のとおり、少しずつでも自転車のファンを増やしていければ日本も変わっていくことでしょう。 昨年9月からスタートしたBAA(自
転車協会認証)マーク制度は、従来から安かろう、悪かろうという粗悪な自転車に対する悪いイメージがあることに対し、社団法人自転車協会が業界自主基準と
して「自転車安全基準」を制定して、消費者に安全で長持ちする自転車を提供することを通して、自転車に対する悪いイメージを払拭し、自転車の本当の価値を
認めてもらおうとする制度です。従来の薄利多売ではなく、少々高くてもいいものをという意識改革を図ろうというもので、メーカーのみならず小売店などの業
界にとっても大いにプラスとなるでしょうし、自転車の地位を高め、自転車産業の活性化につながるものです。この制度の普及を積極的に進めていきたいと考え
ています。 また、今年度中にメカニシャン・スクールを立ち上げ、自転車をハイレベルで活用している人々
に対しても、優れたサービスができる人材を育成し、自転車の高度な活用に結び付けていきたいと考えています。 自転車の安全対策を、当財団は最も重要視しております。昨年は、自転車の転倒で幼児が頭部に
負傷する事故が多発したことに緊急に対応するため、当財団が中心となってチラシを作成し、総数180万
枚(うち、30万枚は今年追加)も関係先に配布し、注意を喚起しました。また、リコール用のマニュアルをとりまとめ、関係各社に配布しまし
た。 現在開催中の「愛・地球博」では、自転車タクシーを長久手会場のグローバル・ループ上で来場
者の場内輸送手段の一つとして有料運行しておりますが、幸い好評をいただいております。会期中に利用者へのアンケート調査を実施し、その結果をみて、自転
車の新しい利用形態として、実用化に向けて努めていきたいと思います。 (※自転車タ
クシーの記
事は、弊誌2005年2月号(No.302)
掲載) 自転車は、今もって、メカニック、材質、形状などあらゆる面で、次から次へと技術革新が進ん
でいます。自転車はまだ発展進化中のツールなのです。 自転車は、人が自然を実感できる優れたツールであって、自然を愛する日本人にふさわしい乗り
物です。自転車に乗れば、四季を通して風を肌で感じることができ、自然の中で自分が生き物であることを実感できます。 当財団では、これからも自転車にもっと親しめる環境づくりを大いに推進していきたいと思いま
す。 |
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| 月刊誌「バイシクル21」 2004年9月号 |
2004 / September
自転車産業振興協会・阿部毅一郎会長に聞く 「人生を楽しむこと、それがモットーです」 Textでお読みになりたい方は、ここをクリックして下さい。 2004 / September 自転車産業振興協会・阿部毅一郎会長に聞く 「人生を楽しむこと、それがモットーです」 実に面白い方が来たー―と言った ら、いささか失礼な表現になるかも知 れないが、とにかく㈶自転車産業振興協会は型破りの会長を7月1日付で迎えた。阿部 毅一郎氏である。東大法学部を卒業後、通産省、経済企画庁などエリートコースを歩みつつ、その一方で推理小説、エッセイ、自伝を執筆し、俳句、詩歌、水彩 画、囲碁を楽しみ、スキー、テニス、長距離ドライブなどのアウトドアスポーツにも人一倍親しんできた多芸多才、多趣味な人である。閉塞感を断固振り払い、 自転車ワールドの活性化に向けてダッシュしたい日本の自転車業界にあっては視野が広く、斬新な発想ができる超前向きなリーダーが不可欠だ。阿部新会長にイ ンタビューした。 (本誌・高木) 「自転車は文明のバロメーター、豊かなライフスタイルを提案せよ」 多芸多才、多趣味、自らの価値観に忠実な型破りの新会長 │会長室に飾られている水彩画は自作とお聞きしていますが。 「そうです。余暇を見つけては絵筆をとるようにしています。僅かな時間でも毎日つづけていると何とかかたちになってくるものですよ。継続は力なりなんて言 われますけど、まさにそうじゃないですか。私は人生を可能な限り楽しみたいし、そのために仕事も一生懸命頑張るという考えなんです。人間、好きなことに打 ち込むことが一番大事なんじゃないでしょうか」 │推理小説や作詞、短歌、俳句などもかなりの腕前のようですが。 「それほどでもないんですが、推理小説は『オール読物』の新人賞候補になったことがあるん ですよ。ちょっと自慢させていただくと私の出身大学(東大)の第 一応援歌『闘魂は』は私の作詞なんですよ。六大学野球で東大の重要な攻撃場面で必ず歌われています。時代を超えて自分の作詞した応援歌が歌い継が れるとい うのは、やはりうれしいですね。昨年、『絶対音感』などの作品で知られるノンフィクションライターの最相葉月さんが『東京大学応援部物語』 という本を出されており、その本の中で『闘魂は』をめぐる話が紹介されています」 │最相さんと言えば、競輪で不世出の逃げ屋(先行選手)とうたわれた高原永悟さんの足跡をたどった『高原永悟・逃げて生きた』という本も書かれていますね。 「それは知らなかった。今度、私は自転車の世界に入ってきたわけですから、それも何かの縁ですね。その本は是非読ませていただきます」 同質社会構造を否定、自転車業界の閉塞感打破へ独自理論の実践へ │それにしても阿部会長はこれまで通産省を皮切りに激務をこなされてきたのでしょうが、プライベートの世界でも多彩な趣味を持たれ、しかもそれぞれがかな りのレベルに達しています。実に多才というか、なかなか普通の人には出来ることじゃないと思うのですが。 「そんなことはないのですが、私は自分自身の自由時間というか、個人というものを大事にするということに努力はしているつもりです。私は通産省勤務時代に ポーランドに赴任するなど、ヨーロッパで仕事をする機会が多かったのですが、向こうの人は仕事とプライベートをきっちり切り離しますよね。定められた範囲 で長期休暇もしっかりとりますし。そういう生活習慣、社会風土の中から個人というものをしっかりと確立していますよね。そういう考え方を基盤として個人、 あるいは社会における本当の豊かさというのが培われていくんじゃないでしょうか。 日本の社会構造というのは同質の渦社会みたいなものです。会社組織、ある いは日本自体が同じ方向性を持った渦を形成していて、異質なものをそこから締め出 すような構造になっていると思うんです。そこではなかなか個というものを確立しにくいですね。クリエイティブな人間が育ちにくい。日本がもっと精神的に豊 かに、柔軟に、逞しくなっていくためにはそうした単一方向性の渦社会を打破し、社会構造を変える必要があると思っているんです。座標軸の転換が必要です。 私自身、通産省に入ってまもなくの頃、二十代半ばでしたが、それこそ寝る暇もないくらい働きずくめの時代がありました。それは大げさじゃなく死ぬか生きる かという体験でした。そういう仕事を続けていたら間違いなくつぶれてしまったでしょうね」 「爽やかな風を感知でき、命の大切さがわかる自転車は実に素晴 らしい」 │自分自身を大切にすることから生きる活力も生まれてくると。 「そうですよ。人間が人間らしく生きられる社会構造をつくるっていうことが大事なんですよ。個人がそれぞれの楽しみを追求できる時間と空間を持った社会構 造をつくっていけるよう努力していきたいですね。そんな視点に立って考えてみると、自転車というのは実に人間にとって素晴らしいツールだと言えます。自転 車に乗れば空気の流れ、風の爽やかさを心地よく体感できますよね自転車は命というものを感じさせてくれるツールです。私、以前から故加藤一さん(元競輪選 手。パリに住み、レース風景をはじめ自転車の疾走シーンを描き続けた)の絵が好きで、個展も見に行ったりしてましたけど、加藤さんは自転車の創り出す風の 動きを巧みに表現されていましたね。 それはともかく日本では通勤や通学、買い物といった実用的な生活の中で自転車が使われることが多いようですが、レジャーとスポーツといったシーンでもっと 自転車が選択されることが増えてもいいと思いますね。自転車がどういう使われ方をするのかというのは文明のひとつのバロメーターのような気がします。環境 問題の観点から言っても自転車は人類に望ましい乗り物です。自転車を尊ぶ社会の実現に努力していきたいですね」 │20世紀がモータリゼーションの時代ならば、21世紀は自転車の時代と言えるんじゃないでしょうか。是非そうありたいものです。 「最近、高島俊男さんが書かれた『百年のことば』という本を読んだの ですが、その中に中国では1900年、つまり20世紀の最初の年の世相を代表する言葉 は��脚踏車〞、すなわち自転車だったことが紹介されています。それから100年ちょっとたった現在、中国ならずとも21世紀の幕開けを飾る言葉の中に自転 車も登場しているんじゃないでしょうか。環境、健康、レジャー、スポーツといった切り口でね。ですから、もっともっと自転車が脚光を浴びていいはずです」 │自転車は時代の追い風を受けているわけですからね。 「そうですよ。日本でももっと自転車の有用性が見直されてもいいんじゃないかな。そのためには自転車の世界の人が充分に自転車の楽しみを自ら体験し、自転 車の魅力を伝える努力をしていく必要がありますね。毎日、毎日、自分のまわりの人に自転車に乗る楽しさをアピールしていくことが大事です。残念ながら日本 ではまだまだ一般の人が自転車の良さに気づくシーンが少ないんじゃないでしょうか。都市づくり、街づくりといったことでももっと自転車が活用されてもいい ですよね。今のままでは地球環境は悪化する一方で、ますます異常気象が続きますよ。それを防ぐ意味でも排ガスのない自転車の役割は重要です」 │そうしたことを自転車業界の人がもっとアピールしていかないと。 「自転車の素晴らしさを訴えるためのいろんな機会を利用し、自らもそうしたシーンを少しでも多くつくりだしていきたいものです。自転車に対するシンパを増 やす努力をつづけていくことが大切です。何しろ自転車は2歳から80歳、人によっては90歳くらいまで使える乗り物ですからね。それに自転車は共に話し合 える国際共通語的な要素がありますね。私は90年代の初め頃、長期休暇をとるとヨーロッパを車で旅 行し たんですが、スコットランドあたりを走っていると自転車とかリカンベントで悠々と旅している人に会いました。偶然、同じ人に何度も会ったりしまし てね。彼 らは休暇をとってリカンベントで旅していたんです。何というか、親近感をとても感じました。彼らは自転車とかリカンベントの楽しさを満喫していたんでしょ うね。今、改めてそんなことを思い出すにつけ、日本人のライフスタイルがもっとレジャーの分野で自転車を楽しむものになればいいなと思います。そうなれば 自転車の需要構造が自ずから変わってくるはずですし」 新発想の導入を重視、需要構造の変革に全力投球の構え │現在、日本の自転車業界は生産、販売の両方で閉塞感がありますが、これを打破するには需要構造を変えていくことが不可欠ですね。 「7月に就任したばかりなので、詳しいことは分かりませんが、基本的にはそういうことだと思います。時代は変化していっているわけですから旧態依然とした 発想ではなかなか展望は開けないんじゃないでしょうか。そのためには自転車業界の1人1人が行動する、活力のある需要創造に向かって努力するということが 大事です。敗北主義になったら駄目ですね。自転車そのものは先ほども申し上げたように時代の要請というものを受けているわけですから、努力次第で道は開け るはずです。 ものづくりということに関しても日本の得意分野、技術を活かしていけばまだまだ発展の余地は充分にあると思います。輸出ということだって充分に可能性があ るんじゃないでしょうか。過去を悔やんだり、将来を必要以上に心配したりしていてもしょうがないわけで、人生は今、現在しかないわけですから、重要なのは 今をどう生きるかということです。今を精いっぱい生きるということですよね」 │そうしたことの積み重ねの中から明日への展望も開けてくると。 「と思います。前向きに人生と向き合い、自分の生き方を見定め、自分の価値観に忠実に生きる。そうした中で人生を楽しむということが大事なんじゃないで しょうか。そのことを自転車の仕事にたずさわっている人達が実践し、自転車を取り入れた充実したライフスタイルを世の中の人達に提示していくという姿勢が 求められていると思います」 │日本の自転車業界ももう一度、原点に立ち返る必要がありますね。 「自転車に乗る楽しみを自ら味わい、そうしたライフスタイルを一般社会に広めていくということでしょうか。常に新たなことを提唱する勇気を持ちたいもので す。また、自転車協会が9月1日から導入するBAA制度も、自転車のマイナスイメージを払拭し、プラスイメージを定着させるためのもので、自転車業界発展 の基盤となるものです。自振協も安全対策推進事業の一環として全力投球します。定着させるまで多少の期間を要するでしょうが、是が非でも成功させねばなり ません」 │好きな言葉とかは。 「私は言葉遊びが好きで、自分の名前に引っかけて『焦(あ)せらず勉強(べんきょう)、気長(きなが)に生(い)きて、血(ち)の湧くロマン(ろ まん)の詩(うた)も忘れず』ということを言ったりするのですが‥‥。それと、エピキュロスの言葉の『自足の最大の収穫は自由であ る』ですね。自由ということを大事にして生きたいものです」 ●阿部毅一郎(あべ きいちろう) 昭和15年1月、長崎県島原
に生まれ
る。64歳。38年、東京大学法学部卒。同年、通商産業省入省。50年、外務省在
ポーランド日本国大使館一等書記官。53年、中小企業庁長官官房調査課長。56年、経済企画庁総合計画局計画官。60年、大臣官房調査統計部統計解析課
長。61年、中小企業事業団総務部長。63年、札幌通商産業局長。平成元年、大臣官房付・退官。同年、西部石油�褐レ問。同5年、同社常務取締役。同14
年、上五島石油備蓄�叶齧ア取締役。同16年7月1日、㈶自転車産業振興協会会長に就任。
****************************** 以下に、記事の中のカラー写真に添えられたキャプションを掲載した。 「同質の渦社会を是正し、社会構造を変革すべきだ」と語る阿部会長 阿部会長の自作・水彩画(「タウンハウスのテラス」) 会長室には自作の水彩画が飾られていた。海外赴任の体験を反映させた作品が多い(「ストラッド・アポン・エイボンの秋」) ポーランド赴任中の思い出を綴った『チビクロの冒険』。装丁 に使われている表紙の絵も自ら描いたものだ 「自転車の需要構造を変えていくことが大切ですね」と阿部会長 秋光翔のペンネームで上梓した『文化としての日本的経営』 取材の途中、将棋の米長邦雄永世棋聖(中央)が阿部会長(右)を表敬訪問。左は桂正洋専務理事 ここをクリックしてください。
インタビュー1、 |
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財団法人自転車産業振興協会自転車情報誌 (2005年1月) |
年頭にあたって 阿部毅一郎
明けましておめでとうございます。今年も当協
会の情報誌「the bicycle」、引き続きお引き立てのほどよろしくお願いし
ます。
当協会の会長に就任して2月半後の昨年9月17日「2004東京シティサイクリング」に参加しました。都庁 から夢の島まで全長25.5kmをサイクリングするイベントです。 当日、都民の広場に集結した1300人の自転車愛好者、1300台の自転車を見て驚きました。おおかたの人が日 頃の自転車への熱い打ち込みぶりを反映した機能的でカラフルなウエアでびしりと決めているのです。ツール・ド・フランスの選手のような、お揃いのウエアで 参加したチームも結構多くいました。参加者は、老爺から童子まで、しかも、その三分の一強が女性で、北は北海道、西は兵庫県からはせ参じているのでした。 その上、乗っている自転車が、日頃私が見慣れていたママチャリとはまったく異種の、カラフルで、多段変速ギアを装着したいかにもスピードの出そうな、ス タイルもタイヤの大きさも千差万別の、かなり値の張りそうなものばかり。まったく、異次元の世界に紛れ込んだ気持ちでした。日本にも、これほど自転車へ熱 い思いを寄せているファンが老若男女を問わず大勢いる!ということに初めて気付かされた瞬間でした。 ところが、都心を走り出してみると、これほど高機能の自転車の実力を発揮するには、ほど遠い環境でした。交通規制もされていない道路の左端を一列縦隊 で、信号が赤に変わるたびにストップし、無遠慮に接近してくる自動車を避けながら、文字通り必死の思いで走らざるを得ないのでした。神宮外苑の一部とパレ ス・サイクリング用の道路だけは、自転車専用なので、思い切り風を切って走れ、実に爽快で、自転車本来の良さを味わうことができましたが、自転車専用と言 えるのは、全行程中、この二カ所だけなのでした。 なんとか、25.5km完走しましたが、これが、日本の自転車を取り巻 いている現実ということを痛感しました。多段変速ギアをつけたきわめて高機能の自転車の購入をいとわない自転車ファンは大勢いるけれど、自転車乗りをたっ ぷり楽しむ空間が十分整備されていないのです。 今世界では、自転車を誰もが手軽に利用でき、しかも、健康増進に役立ち、環境に優しく、人生の良き伴侶たり得る21世紀の乗り物と位置づけ、都市造りの主役にして いる国や都市が多くあります。もちろんその背景には、長年にわたって育まれた自転車文化があるのです。定期的にノーカーデーを設ける都市も世界で1500に及んでいます。 東京都は環境対策として、ディーゼル車の排ガス規制を強化しました。しかし、都心への自動車乗り入れを規制し、代わりに自転車専用道路やゾーンを整備し たり、月に一度でもノーカーデーを設けたりすれば、環境対策としては、ディーゼル車規制以上の効果が期待でき、都民の健康増進にも役立つのではないでしょ うか。 そんな都市造りの主役を張れるほどの優れものでありながら、自転車は日本人からまだ決して良いイメージを持たれていません。その背後に、放置自転車問題 に代表される「安かろう悪かろう」という自転車の存在があります。なんとか、そのマイナス・イメージを払拭し、自転車本来の良さに目を開いていただきたい と、昨年9月に(社)自転車協会がBAA制度を立ち上げ、安全で長持ちする自転車の普及 に乗り出しました。当協会も全面的にサポートしております。 自転車の車体は、シンプルで軽量なことから、一見華奢に見えますが、大の男を乗せ、時速数十キロメートルで、雨中でもでこぼこ道でも走るのですから、想 像以上の強靱さが求められます。安全で長持ちする自転車を市場に出すまでには、部品の一点一点から完成車まで、厳格な品質管理が欠かせず、実に様々な検 査、長時間に及ぶ耐久テストが必要です。従って、少々値が張るのもやむを得ないのです。手を抜けば、安くはなるでしょうが、安全で長持ちするものが出来る はずがありません。BAA制度の導入は、高くても良いものを評価する消費 者の意識改革を求めているのです。 しかし、意識改革ほど難しいことはありません。自転車に関係し、自転車の素晴らしさを良く知っている人が、伝道者になったつもりで、地道に、自転車の効 用を訴える一方で、自ら、自転車を人生の伴侶とする充実したライフスタイルを提示し、そのことを通じ、国民の自転車に対する意識を変え、ひいては、国や地 方公共団体を動かし、自転車文化を育んでいくより他に手はありません。 自転車を良くご存知の皆様のご尽力ご協力をお願いする次第です。
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(備忘のため、適宜、以下に予めタイトルのみを収録していくこととし、後刻改めて本文を掲載する予定。2005.1.20)
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掲載誌紙
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タイトル
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執筆・掲載時部署名
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| 週刊「輪界レポート」第2834号(2004年8月9〜16日) 特報版 |
自転車産業振興協会阿部毅一郎新会長インタビュー |
財団法人自転車産業振興協会会長 |
| 月刊誌「バイシクル21」2004年9月号 |
自転車産業振興協会・阿部毅一郎会長に聞く 「人生を楽しむこと、それがモットーです」 |
財団法人自転車産業振興協会会長 |
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財団法人自転車産業振興協会自転車情報誌 (2005年1月) |
「年頭にあたって」
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財団法人自転車産業振興協会会長 |
| NO. | タイトル | 内容 | 備考 |
| 1 | あいさつメモ | ベリブ贈呈式 2008年6月10日 於いて:自転車文化センター |
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| 2 | インタビュー 「タテ割りでなくオープン参加、利用者視点の2つの「研究会」スタート」 |
月刊誌「Cyclepress」 2009年4月号13p |
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| 3 | あいさつメモ | 小中学生絵画・作文コンクール表彰式 2009年5月5日 於いて:自転車文化センター |
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| 4 | あいさつメモ | サイクルスクエア北参道オープニング・セレモニー 2009年7月16日 於いて::サイクルスクエア北参道 |
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| 5 | あいさつメモ | 東京アースライド2009お台場バイコロジー 2009年11月3日 於いて:お台場潮風公園広場 |
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| 6 | あいさつメモ | バイコロジー・シンポジウム2009in ふくい 2009年11月17日 於いて:福井市県民ホール:アオッサ8階 |
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