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乙女の白いうなじに
バラ色の花が
匂うように咲いている。
通勤電車の人混みの中で
そのシルクの花びらを
窓ガラスに映してみては
乙女は頬を染めながら
白魚のように細い指先で
もてあそぶ
感触を楽しむかのように
夕べの甘い愛の露を
心ゆくまで吸って
一夜のうちに忽然と
咲き開いたバラ色の花を
乙女は恥じらいつつも
愛おしんでいるのだ
ご覧、乙女の瞳の中に
夕べの思い出がよみがえり
朝露のようにきらめくものが
窓ガラスに映った花びらの上に
揺らめくように
注ぎ込まれているのを
ご覧、上気した乙女の頬も
もう みごとなバラ色の花になった |